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燐火の響き  作者: 壊れ始めたラジオ
僕らは(社会的に)死にたくありましぇん!
9/30

観察五日目其の三/夢のコラボレーションはアツアツホカホカ!?

「はぁ、はぁ……」


 ほふく前進でなんであんなスピード出るのはおかしい。散々ダクト内を追いかけ回されて、シーカーさんとフォッグさんとはぐれてしまった。


「この黒いパーカーも埃まみれじゃないっすか……。これ、お気にだったんすよ……」


 ……というか。


「ここ、どこっすか!?」




「……ちょっとちゃんと前見なさいよこの愚民が!」




 声に驚いて振り返ると……。

 ……二人乗りの、自転車。



「フッ!」


 私は両手で正面衝突しようとしてきた自転車のハンドルと前輪を素手で抑え、なんとか急停止させた。下着泥棒してる時の反射神経が役に立った。



 ◆



「すみません私が全て悪かったですごめんなさいもうしません私みたいな社会の粗大ゴミが弁明するのもおこがましいですが謝ることしかできなくて謝ってどうにかなることでもありませんが……ありませんよね安心してくださいこれから死にますすみません死ぬだけじゃ足りないですよねすみません死んでお詫びしますああやっぱり許してもらえませんよねすみません」

「お姉ちゃん五月蝿い」


 自転車の後ろに乗っていた方の少女が止めたことで、ようやく自転車を運転していた方の少女は土下座による長い長い謝罪を終了した。一喝した少女は……ふんぞり返ってるけど。


「いや、いいっすよ。こっちも、建物の影から飛び出しちゃったんすから、おあいこっすよ」

「そんな謙遜しないでくださいもう何もかも全てが私の責任……」

「黙れお姉ちゃん」

「はい……」


 口を開けば、かたや卑屈、かたや罵声。発言内容からして姉妹っぽいけれど、両者の間には決定的な溝がある。主従関係とは、少し違うような気がする。


「あんたももういいから、その埃まみれの格好でこれ以上近づかないで」


 妹らしき少女は、やや不格好なツインテールを揺らしながら、姉? の方を引き連れて行った。



 そうだ。そんなことより。


「早く二人と合流しないとっすね!」


 移動することであの用務員に見つかるリスクはあるけれど、私は再び、駆け出した。

どうも、壊れ始めたラジオです。


天の邪鬼さんの、東雲志乃・宇佐美姉妹、(勝手に)登場。


「なんか口調違う」というご本人からのご指摘は是非に。直します。


しばらく、コラボ回が続くかもしれません。

プロジェクト内の他作品との矛盾をなるべく無くすために、各書き手さんが生んだキャラの括りで登場させる予定です(たぶんメンバー構成は星花女子プロジェクト参加者しか分からないので、単純な読者さんは「あ、あの人の作品に出ていたキャラだ」みたいな感じになるかと)。


……あ、つかささんの活動報告読めば誰でも分かるか。


あと前話のサブタイトルからもお察しの通り、時々ノリで某大規模鬼ごっこ番組のネタが入ることがあります。


それでは。

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