新たなる依頼
田路茉莉と建前美乃里を友達にさせたことで田路から未解決部のことを知った建前はこの部に新たな依頼を持ち込んできた。
「あの、実は…来月に生徒会選挙があるんですけどそれに立候補するんです。それでその選挙に当選したくて」
「へー美乃里ちゃん生徒会に入るんだ〜」
「立候補は建前以外いるのか?」
「あ、はい。今のところ3人立候補してるって聞いてます」
「ところでわたし達は何をすればいいの?」
名嘉地が聞いている。
「私が当選するようにサポートっていうか、まあそんな感じかな」
「でも美乃里。サポートっていっても私達には美乃里に投票することくらいしかできないんじゃ…」
「チッチッチッ。あまいな彩愛ちゃん。美乃里ちゃんに私達ができることはそれだけじゃないよ」
「他に何かあるんですか?」
「美乃里ちゃんの演説の文章を考えたり、票を集めたりだよ」
「票を集めるってどうやってですか? 」
「友達とかに頼むの。美乃里ちゃんに入れてって」
「なるほどです」
「それより建前以外の2人はどんな奴だ?」
「えっと1人は2年の中羽裕登君で…」
あいつか…
中羽裕登は同じクラスである。
まあ、特徴を一言で言うならすっごいイケメン。
イケメンということで学校で有名だ。
ちなみにサッカー部である。
これは俺の偏見なのだがイケメンとかかわいい子と付き合ってる男子とかって大概サッカー部じゃね?
とにかく新田に負けず劣らず学校で有名な奴だ。
「もう一人は?」
「えーと2年の初国陽君です」
そっちは知らねぇな。
「初国って私と同じクラスにいた気がする」
曖昧なのかよ
「どんな奴だ?」
「よく覚えてない」
話にならねぇ!
「まあいい。やれるだけのことはやってみる」
「わたし達に任せて。美乃里ちゃん」
「美乃里のためなら何でもするよ」
そういうわけで新たな依頼に応えることになったのだが果たして上手くいくのだろうか。
初国陽って奴は知らねぇが中羽裕登の支持率が高いのはもう確定しているようなものだ。
どうやって中羽を上回るかだな。
打倒中羽!
負けねぇぞ中羽!
初国って奴はどうでもいいや。