初の依頼
「依頼いいですか?」
2か月来客がなかったのに今日二人も来た。
人生って何が起こるかわかんねぇな。
「は、はい。どういった依頼ですか?」
名嘉地彩愛が接客していた。今日入ったばかりの新入部員で1年生だ。
「と、友達が欲しいんです」
「えっと、名前と学年とクラスを教えてください」
「1年2組の田路茉莉です」
「友達が欲しいって具体的にどういうこと?」
横から新田が入っていった。
ここは女子どもにまかせて俺はパスしよう。
「ちょっと水有月!アンタも聞いときなさいよ」
「俺はクラス違うし学年も性別も違うからパス」
「依頼来たから賭けは私の勝ちよ!この依頼に協力しなさい」
そう言えばいつの間にか賭けに負けていた。
俺から言い出したことなのでろくに言い訳も出来ず協力することになってしまった。
「あ、あの私中学からの友達いないんで今クラスでぼっちなんです。だから新しい友達をつくりたいんです」
「友達が出来ればいいんだな?なら名嘉地お前が友達になってやればいいんじゃねぇか?」
「あの、それも嬉しいんですけど同じクラスの友達も欲しいです」
「同じクラスの友達が出来ればいいんですね。わかりました。協力させていただきます」
「よーし、頑張るわよ」
「よ、よろしくお願いします」
俺はなにをすればいいんだろうか?