第4話「最後のシェア」
【シーン1:同じカフェ/シェアスタディ提案の続き】
佐藤
「なんだよ? いいことって?」
笹川
(微笑みながら)
「みんな苦手科目って違うでしょ?
だったら、補い合えばいいと思って」
谷口
「おー、それいいじゃん。
自習だとサボっちゃうけど、勉強できるやつのコツ聞けたら伸びそう!」
笹川
(人差し指を立てて)
「でしょ? 名付けて――“シェアスタディ”!」
佐藤
「……なんか、いい名前だな」
笹川
「私は英語が得意だから、数学を教えてもらいたい。
谷口くんは化学だったよね?」
佐藤
(頷きながら)
「じゃあ、俺は笹川さんに英語を教わって、谷口に化学を教えるよ」
谷口
「おっけー! じゃあ俺は、物理を笹川に教えて英語教わる!」
笹川
(満足げに)
「いい感じ!
じゃあ、場所はこのカフェで。隔日でどうかしら?」
佐藤
「賛成ー!」
佐藤の心の声。
佐藤(心の声)
【これから、笹川さんと定期的に会える……。
うわ、夢みたいだ……】
3人がカバンをまとめて立ち上がる。
夕焼けが店内に差し込む。
笹川がふと立ち止まり、主人公に向き直る。
笹川
「そうだ。ノート、コピーしておいたやつ渡したけど……
これからも必要だったら、また言ってね?」
佐藤が照れながら頷く。
佐藤
「あ、ありがとう……!」
笹川は微笑み、ドアの方へ向かう。
3人、並んでカフェを後にする。
夕焼けが、背中をオレンジに染めていた。
FADE OUT




