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【プロットタイプ】虐待忘却

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

私、『異常な程に』忘れっぽいんです。だから許せているだけ。

今日あった事とか何も覚えてない。

家に帰ると忘れてしまう。


幼い頃に親から受けた仕打ち。『あ』という字が書けず、頭を丸めたノートで叩かれた。自転車に乗れず、ガレージの中に閉じ込められた。予防接種を嫌がって、壁にしがみついていたら、体を抱えて引き離された。

あの時は逃げる為に必死だった。怒られない為に必死だった。けれども今、振り返って見れば、逃げることはやはり出来なかった。だから結局、今の私に出来るのは忘却しかないのである。


鏡花と両親の関係は不可思議な事が多い。一見すると実家に帰る事も多い良好な関係の様で、過去には虐待を受けた事を仄めかす事もある。

今まで散々、虐待を受けた子供が大人になって良好な関係を築くのは難しいだろう。だが、相手はあの『鏡花』なのである。だからこそ、一種の例外の様に思えた。

そんな鏡花が風呂上がり、此方に絡む事なく黙ってテレビを見ていた。学校が舞台のドラマで、先生が授業をしている。

――悪い事したら押し入れに閉じ込めるよ!! なんて昔の常套句だけど……。

坊主が悪さをした為に、物置に閉じ込められる話の解説をしている時だった。その時、教師は世間話の一環としてそう話題を提供した。その時だった。

「あっまいねぇ。頑張れば逃げられんじゃん。本気の閉じ込め知ってる? ガレージだよ。ガレージ。閉じ込められて尋問されんの。魔女裁判みたいだった」

さも退屈そうに、水を煽りながら、そんな事を吐き捨てた。

そう。こうして偶に、鏡花は過去にあった固執をただ何でもない事のように、さも乾いた空気で言い放つ。まるで冗談の延長の様に。

故に思わず見詰めてしまう。それは本当なのか。と。

「どうしたの。瑠衣たん。この話気になるなら、録画してあげるけど」

「違う。ガレージ」

「あぁ、あれね。昔チャリンコ乗れなくて、ガレージに閉じ込められたの。嫌だって我儘ゴネて、公園から帰った時だったかな。『何故やらないの?』『プロテクターまで買ったのに』。そうして両親に怒鳴られたってだけ。珍しい話じゃなくない? 私の家では割と普通の話しだよ」

何故、こんなにあっけらかんと話せるのだろう。何故、傷でもないように言い放てるのだろう。其れはお前が培ってきた処世術から来るものなのだろうか。

「お前とお前の両親の関係が、偶に分からなくなる」

「普通の親子関係だよ。良好で不自由な……」

「ならば何故、そこまでの仕打ちを受けて、あっけらかんとしてられるんだ」

本当はもっと引き摺るはずだろう。『苦しかった』、『辛かった』、『貴方とは縁を切る』と。なのに何故お前は。

「忘れてるだけ。今は少し一日にあったこと覚えてられる様になったけど、昔は家の玄関開けて、両親に会うと全部忘れちゃってた。

だから教師からセクハラとかイジメとか受けた時も、お友達が自分のお母さんに泣きながら訴えてくれて、電話されて判明したってことよくあった。

『なんで言わないの!! 教師にセクハラされたって!! ボールを投げ付けられたって!!』これ、母の言葉。深い意味とかないの。本当に忘れていただけ。

今はちょっと思い出したから、話しただけだよ。それよりさぁ、明日の……」

そこから先の話は覚えてない。何時もの様に寄り添おうと思ったのだが、其れをする事を相手が許さなかった。

強がりではない。本当に異常な程に、『今は』気にしていないのだ。故にそんな真似をしたら、恐らくキョトンした顔で、こう問い掛けるのだろう。

――瑠衣たぁん。寂しいのぉ? 学生時代思い出してぇ。と。

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


今回も、『王様の耳はロバの耳』で行きます。

穴に向かって、言いたいこと言う感じ。


まぁ、よくSNSで流れて来るじゃないですか。

親から『うちの子じゃない』って言われた。

弟ばかり贔屓されてた。

それで縁を切ったって。


だからこそ、今この話を書きながら、

これって全部私の妄想なんじゃないかな。

とは思ってます。


親戚の子と比べられて、平仮名の『あ』が書けなくて、真っ白なノートが黒く染まるまで練習した事も。

それでも出来なくて、丸められたノートで頭叩かれた事も。


自転車に乗れなくて、嫌だとゴネて嫌いなあんぱん食べて時間稼いだ事も。

※昔はあんぱん苦手でした。今は大好き(*^ω^*)

結局嫌で、痛い叫んでガレージに閉じ込められて、『ここまでしてやったのに!!』『何故乗れないんだ!!』って叫ばれた事も。


予防接種に行きたくなくて、部屋の片隅に逃げていたら、体を横抱きにされて連れ去られた事も。

抵抗して壁の縁にしがみついていたら、そのまま腕づくで連れて行かれた事も。


悪い夢だと、何処かで思ってるんだろうな。

変に埋め込まれた記憶だと思ってるんだろうな。

世界は何時だって、苦しいもんね。


私、凄い忘れっぽいんです。

寝ると、電車に乗ると、玄関の戸を開けると、シャワーを浴びると、全部忘れちゃう。

苦しかった事も、書きたかったネタも、全部忘れちゃう。


でもたまに思い出して、『あぁそんなんだったな』とか思います。


叫べるのは良いこと。

『辛いんだよ!!』って言えるのは良い事。

まだ引き返せる。壊れてない。

だからちゃんとカウンセラー行かないと。

ネットとかに愚痴を吐くんじゃなくて、根本からちゃんと解決しないと。

戻れなくなっちゃう。

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