第五十一話 増援
老師と、俺は、剣技でなんとかアザトースを押していく、だが後も簡単に全てアザトースに流されてしまう。
(ふむ、早くなって、威力も増してきたが………まだまだだな、)
アザトースは直ぐに俺を吹き飛ばす。
《右から追撃が来ます。躱して下さい。》
ナヴィがそう言って、俺に教えてくれる。
これくらいであれば脳の負担は少ないから、よしとしよう。
そうして、轟音が響き渡る。
なんとか、避けることに成功した。
直ぐに老師が、アザトースに剣を振る。
アザトースは軽々と避けるが、直ぐに俺はファエトンに火を宿しアザトースにぶつける。
(火の能力、、剣技もだが、
多少は教わってきたのか、、だが、)
俺は吹き飛ばされた。
やはり、能力がないとアザトースレベルには張り合えないか、老師でさえも十一大惑星でようやく近づけるぐらいだしな、、
氷馬から、体術など教わったとはいえ、これでも前よりかは断然早く動けてるのに、
ナヴィ、、少しだ。
(30秒だけ、能力をフルで使う。身体は耐えれるか?)
俺がそう質問すると、ナヴィは淡々と答える。
《身体は、かろうじて……ですが、脳の負担は不明。
今まで溜まったものがありますので、推奨はしません。》
(わかった。30秒全て解放してくれ)
《言語能力の低下を確認。》
そうして、俺は30秒だけ全ての能力を解放する。
流石に、アザトースに勝つならこんぐらいしないときついな、、
階級は、冥王より遥かに上なんだから……
「魔力量が上昇してる、、」
老師は直ぐに気づいた。
だが、それよりも早くアザトースはこちらに迫ってくる。
「……まさか、超越者か……」
アザトースはこちらに向かって殴りかかるも、
「強制解除……」
アザトースの動きが止まる。
直ぐに俺は、パワーでゴリ押す。
アザトースは、なんと回避をしようと試みるも、
間に合わなく吹き飛ばされてしまった。
「速い、、速すぎる……何が起こった、」
アザトースは、混乱する。
凄まじい魔力量に測定もできない。
アザトースは直ぐにわかった。これは、超越者だと、
そうして、アザトースは本気で俺にぶつかってくる。
その速さと、パワーに俺は腕と目を損傷する。
《超速再生により、腕を修復しました。ですが、30秒経過したため、能力を少し抑えます。そのため、目の回復に少し時間が………》
分かってる、、分かってるから……
作る、
《想像者により、オリジナル能力:森羅万象を獲得。
これより、目に移行、万象透視眼として再生しました。》
そうして、俺の目は段々と治っていき、魔眼として再生できた。見た目は、瞳が黄色のような、赤のような、オレンジ色に変化しており、星のような形をしている。
どの道、五感は再生速度が遅い。
だったら、今の目ではなく新しく作った方が速いと考えたのだ。
だが、この目は……
そう考えている間に、アザトースはどんどん砲撃してくる。
壁や、地面が当たるたびに崩壊していく。
だが、俺の目にはその全てが見えている。
数秒の未来が見えているのだ。
けれど、凄まじい情報量に脳の負担が半端ない、
《アザトースの心拍数が上がっています。
超越者だと感じて、焦っている様です。》
超越者?まだ、なってない……はず、、
《マスターである、ハイル様には超越者の片鱗が見えます。
その為、能力の使用を30秒経ったその後も、多少許可しております。》
なるほど、、そういう事か、
だめだ、、頭が回らん。
「2分経っている。まだなのか、?増援は……」
俺の隣に来た老師が、そう聞いてきた。
言い終わるよりも早く、俺は直ぐに指をさす。
その方向からは、かなりの量の人が来ている。
「ハイルーー!!助けに来たぞ!恩を返しに!」
「王……そんな大きな声出さなくても聞こえてますよ、」
「パパ、少し恥ずかしい……」
そうして、やって来たのは、娘を救出する依頼でお世話になったハーバード王とその執事である、ハーマン、王の娘、グウェンが王国の兵士たちを連れて来た様だ。
そして、その後ろから見覚えのある民族も来ている。
単眼族の次期族長バレットだった。
単眼族でありながら、バレットは二つ目があると言う特殊な人物。
「ハイル!遅れてすまない!加勢する!」
笑顔で、遠くの方から手を振るバレット。
「なんて量だ……」
老師が驚く。
直ぐに増援が来るように、氷馬に連れ去られてここに戻ってくる間に手配をしておいたのだ。
そして、予想外の人物である3人も、学園の方からやって来た。やってきたのは、ライル、そして俺の担任アルフィーであった。
どちらも、最初から登場していた俺たちの学園の教師だ。
そしてもう1人、見覚えのある様な無いような、
老人がいた。
凄まじい魔力量……バージル・エドワード、学園の校長であり、魔法の腕がトップクラスの人物。
その少し先に、ベルゼブブに半兵衛、和泉もいる。
どうやら、無事に皆集められたようだ。
「……なるほどね、、よかった……」
そうして、俺は倒れ込む。
超越者の片鱗。
後少しだ。
俺は、床に倒れ込みながら、バレットから貰った指輪に触れる。
「クソが……」
アザトースが歯を食いしばる。
相当お怒りの様子だ。
「ハイル、休め、……」
そうして、老師は俺を休ませ1人でアザトースに挑む。
バージルや、ライル、アルフィーも俺の前に現れてアザトースと交戦をする。
「よく耐えたな……少し休め。ここからは、大人の仕事だ。」
アルフィーがそう言って微笑む。
俺は、少し眠りについた。
「バージル……」
「お主が、アザトースか……私の生徒をここまでしたんじゃ……タダで返すわけなかろう。」
そうして、バージルは杖を取り出す。
無詠唱。
そうして、アザトースに向かって魔法を放った……




