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第四十八話 観測者

 城内から、轟音が響き渡る。

 煙が巻き上がり、アザトースの視界が悪くなる。その途端、煙の中から素早くハイルが出てきて、アザトースを吹き飛ばす。


(……なんなんだ、先ほどとコイツらの動きが違う、

 コイツ(ハイル)のせいか、、バフを掛けやがったな)


 そうして、アザトースは拳を握りしめ、俺に向かって魔力弾を撃ち続ける。

 なんとか、神経超駆動(オーバーロード)で対処するも、なんとアザトースは神経超駆動(オーバーロード)にも干渉をしてきて、一瞬で距離を詰めてきた。


「……!」


 柱に激突し、柱がが何本も崩壊していく。


(くそっ、まずいな、、て言うか城が不安定だ……)

「皆んな、、城から出ろ。コイツと蹴りをつける。」


 俺がそう言うと、レイなどが今相手をしているヴォルクスなどを上手く外に誘導したり、アイザックは少し渋っていたものの、みんなと一緒に外に出ることに成功した。

 これで、本気でやれる、

 俺はそう思い、四神獣を全員集める。

 青龍、白虎、玄武、朱雀。四体の神獣がアザトースに向かって、攻撃を放つ。


「四神獣か……そいつらは、過去に我に負けてるわ!」


 そうして、全ての攻撃を弾き飛ばしてしまった。


「式神!」


 直ぐにアザトースがハイルを追撃する。


「はや、、痛い……」

(サポーターが欲しいな、、)

 《想像者により、オリジナル能力獲得。観測者を獲得しました》


 観測者……?


 《ハイル様のサポートシステム、観測者です。

 個体名アザトースから、こちらに向けて魔力弾が飛んできます。

 右に20メートル退避してください。》


 了解……

 俺は、観測者の言う通り直ぐさま右に20メートル移動した。

 すると、観測者の予測通りアザトースから強烈な魔力弾が発射され、難なく避けることに成功した。


「ナイス……」

 《お役に立てて何よりです。》


 俺には観測者は役に立てて、少し微笑んでいるように聞こえた。

 しかし、観測者か呼びにくいな、

 導いてくれる、、導く、Navigate?

 ナヴィでいいか?


 《ナヴィ……わかりました。ナヴィとお呼びください。》


 そうして、ナヴィという新しい能力が手に入った。


「舐めた事を!」


 アザトースは直ぐに、手を前にかざす。その途端周りの建物が一瞬で吹き飛ぶ、城もほとんど崩壊してしまう程だ。


「威力どうなってんの、、」

 《指鉄砲での、追撃及び雷撃系統のスキルを推奨。

 可能であれば、想像者を使い作成します。》


 いや、問題ない。

 そうして、俺は言われた通り指鉄砲を放つ。

 アザトースは直ぐに避けるものの、俺は式神である白虎を出し辺りを雷撃する。

 だが、全て避けられてしまう。

 アザトースはそうして次の攻撃移ろうと、魔力を溜めている。


 《一気に距離を詰めるのは間違いです。

 神経超駆動(オーバーロード)を使う、または重力系統の技を使い距離を……》 


 ナヴィがなにやら言ってくれているが、俺はこれが最適だと思った。


「ナヴィ、お前は範囲を広げろ半径100から、200に変更。辺りを警戒しつつ、俺に提案は可能な限りで、あとは合わせろ。強制解除……」

 《了解しました……》


 悲しむなよ、、やりづらいな、

 まぁそうして、強制解除を使いアザトースの動きを止める。

 俺はファエトンを使い、アザトースの胸を貫くことに成功した。


「くっ、、」


 アザトースが倒れ込む。


「ふぅ、ギリ勝ったのか……」


 俺は、少しずつアザトースに近づいていく。


「ここまでとはな、、」


 アザトースは俺を見つめる。

 その瞬間、


 《身体に侵入の痕跡を感知。

 解除します。》


 そうして、直ぐにナヴィは俺の身体に向けて強制解除を使用する。

 どうやら、アザトースは俺の体を乗っ取ろうとしていたらしい。

 危なすぎである。

 なんとか、ナヴィのお陰で防ぐことができた。


「じゃ、もうお前は危ないからな。

 殺すよ……」


 そうして、俺はアザトースの首に向かってファエトンを振り上げる。

 だが、

 意識が朦朧とする。


 《脳の混乱を確認。

 脳の回路がショートしたようです。》


 ショート?脳の回路?意味わかんない、、

 やばい、、これ、

 そうして、俺は倒れ込む。

 アザトースはその瞬間高らかに笑う。


「天はこっちの味方のようだな!」


 その時、時が止まる。

 アザトースも動きが止まっている。

 はっきりするのは、俺の意識がまだ残っているだけ。

 動けない。

 その時、ロリ神……トリックスターが現れる。

 白髪に赤い目、赤い着物を着ている。

 不思議な女の子。

 今回はいつもの花畑や、夢などではなく、現実だ。


「なんだ、、お前か、」


 口は動く、喋ることは出来るっぽい。


「久しぶりだね!ハイル〜!どうした?寝ちゃって、、」


 意気揚々と笑いながら、スターはこちらを見下ろしながら聞いてくる。


「したくてしてんじゃないの。どうなってんの?」


 呆れながらも、聞いてみる。


「当たり前だ。想像者は自分で能力を作れるチート。だけどさ、その分一回の使用で脳の負担がデカいわけ。そして、作成というかそれを持ってるだけでもかなり身体的には負担。それに、まだお前の身体ガキだし、、」


 1番言われたくないやつに、ガキと言われてしまったことが1番辛い。

 だが、わかった。

 どうやら、身体に負担がかかりすぎてしまい、倒れ込んでしまったのか。

 そりゃそうだ。元々6歳だ。だが、急に12歳にされたものの、精神年齢は高校2年生、想像者とか訳わからん強い能力。逆にここまで動けるのはすごいレベルだ。


「まぁ、予想以上に使いこなせてびっくりしてるよ、想像者を手に入れたのは、わし意外にもその後、

持っていた奴は何人かいるが、使いこなせてたのは、わしとお主だけじゃ、」


 スターもそう言う始末。


「生身で、想像者は使いこなせない。

 超越者が必要。だが、それになるには想像者を進化させる必要がある。脳を活性化させる、アドレナリンを大量に出させるしかないな。無理矢理なるには、、」

「なるほど、、でも進化って、」


 俺が話そうとするも、直ぐに遮られてしまう。


「使うな、想像者で作った能力はナヴィは負担は少ないが、使いすぎるないいな?

 それと、唯識解放と言うのがある。能力者の持ってる1人一つだけの必殺技。2回連続で使うと強力故に脳が焼け死んでしまうがな、それは超越者になれば使えると思う、だが超越者でも使いすぎるな、いいな?じゃ、頑張って!」


 そうして、時が動き出し、スターも目の前から消えてしまった。

 アザトースが話し始める。


「元々、超越者にお前を覚醒させようとしたが、条件がわからなかった。それに、今はさせる気はない。

 アイツの、クソガキの顔が今でも離れんのだ、あの白髪のガキ、小娘……」


 そうして、拳を握りしめるアザトース。

 おそらく、トリックスターの事だろう。

 余程やられたみたい。


「そうかよ、、」


 俺は立ち上がる。


 《肺、脳、に膨大なダメージが入っています。止血はしましたが、これ以上の脳力の酷使は推奨しません。》


 ナヴィはそうして、俺に注意を入れてくれた。

 わかってるよ、


「ナヴィ、今からしばらくはそれぐらいの報告だけにしてくれ。ファエトンで、剣技を使って時間を稼ぐ。

 ったく、、アドレナリンってどうやって出すんだよ……進化させないとな、想像者を、」


 俺はファエトンを握り、アザトースから距離を取る。


「本気で行く。援護よろ、レイ達にも伝えて。

 手、放せないと思うけど、」

 《援護はお任せを、レイ達はヴォルクス達に苦戦をしています。》


 だろうな、、


「来い、ハイル。こっちも全力で行く」


 そうして、アザトースは体格が一回り大きくなる。

 魔力量も先ほどまでとは桁違い。

 俺の10倍はあるだろうか、

 俺もかなり多い方だが、これはバカだ。

 本気出してなかったようだね、

 では、酒井ガチります。

 そうして、戦いが再開する。







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