第四十五話 殺戮
「俺の名前は、エドワード・ブルースだ」
門を開けた瞬間、猛スピードで出てきたのは、エドワードと名乗る男。
エドワードが剣で和泉を攻撃するその直前、
間にベルゼブブが割って入る。
「ベルゼブブ……」
和泉の目の前には、いつも飄々としているベルゼブブが珍しく少し焦りの表情を浮かべている。
「ベルゼブブ?悪魔か……」
そうして、エドワードがベルゼブブを弾き飛ばす。
直ぐにレイが時を止めて割って入る。
数秒時が止まる。
エドワードがレイのナイフ攻撃により身体を刺されるが、時が動き出した瞬間、直ぐに再生能力で再生してしまう。
レイも少し不味いようで、気づいた時には能力を発動するよりも早くレイの胸は剣で貫かれていた。
「くっ、、」
「レイ!」
そうして、ルーナも目の前が真っ暗になり全員意識が途絶えてしまった。
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「そんなもんか?兄さん……」
追い詰められるアイザック。
「まだまだだよ……」
そうして、アイザックは剣を構える。
実の弟を殺したくない。
そう思っていたが、問題が山積みであり兄弟など知ったことではない、今はアイザックは親として問題を片付ける。
「待っている子たちが居るんだ。
早急に向かわないとな……」
アイザックは光速で弟である、クルーを追撃する。
かなりのスピードだが、クルーは見切っていた。
「子供騙しにも程があるよ、」
「……!」
後も容易く、攻撃を防がれてしまう。
そうして、またしても吹き飛ばされるアイザック。
「……まじかよ…」
瓦礫に倒れ込み、薄暗くなった雲を見上げる。
ここまでコテンパンにされるのは、人生で初めてだと思ったアイザック。
その光景に、カレン、ヒューゴ、ライリーでさえも驚いた。
その隙に、ヴォルクスが機械音を鳴らしながらヒューゴに向かって、突進をする。
「くっ!はやい、」
瞬間移動をしようとするも、間に合わない。
そうして、3人も簡単に囚われてしまう。
アイザックもまたクルーに囚われてしまった。
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「ん?」
暗闇の広い部屋、そこはバミューダの中央にある国王の皇室であった。
レイが目を覚ますと、そこにはアイザック達を含む仲間達が囚われていた。
だが、1人だけ姿がない。
そんなことを不審に思いながらも、目の前にいる大きな存在を前に、レイは無意識に心から怯えていたのがわかる。
「目を覚ましたか?レイ・アダムス、天才よ」
そこにいたのは、黒い鎧をつけたガタイのいい男だった。
その顔に見覚えがあるレイは、直ぐに記憶からその男の顔を引っ張り出す。
それは、バミューダの国王の息子の顔であったが、息子は騎士団団長をしており、かなり強い相手だ。
だが、誰にでも優しく接するのがこの団長の人気であるのだが、まるで今の彼は別人のようだ。
「レイ……その年齢でその強さは、まさに素晴らしい。どうだ?こちらに来ないか?」
勧誘をする。
だが、レイは首を横に振った。
「断るね。
お前なんかといるより、こっち側の方が面白い。」
「そうか……死ね」
そうして、団長は手から魔力弾を放つ。
その威力はハイルの指鉄砲などを、明らかに凌駕していた。
「まずい、、」
そう思ったその時、ラムネが斧で防ぐ。
その隣にも、目覚めたばかりのアイザックが、、
3人で魔力弾を食い止める。
そして、アイザックはあることに気づく。
「お前、、団長じゃないな?
……アザトースか、」
それを聞いて、眼孔が開く
「おお、気づくか。面白いな。
いい肉体を見つけたと思って受肉してみたが、、
どうやら、貴様の方がいいらしいな。」
そうして、団長が来ていた黒い鎧は肉体を全身を包み込み、それは真っ黒い人の形となる。
赤と白の血管のようなものが、顔に向かって走り、
指が尖り、赤黒いマントが出現する。
「さ、始めようか。殺戮を……」
そうして、とてつもない魔力がバミューダの都市を包み込む。
とてつもない負のオーラ。
「マジか…」
アイザックの足が震えている、
それ程にアザトースは桁違いな魔力を秘めていた。
「やるしかないか、、、」
アイザックは、皆んなを後ろに下がらせアザトースに向かって剣を構えたのだった。
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「瞬間移動があった事を忘れてたな、」
氷馬がそう言いながら話し続ける。
ハイルと氷馬、ノラの3人は本来何ヶ月も掛けてくる道のりをなんとか瞬間移動で駆け抜けてきた。
お陰で早く着いたものの、ハイルはかなり体力を消耗していた。
「瞬間移動も、、距離には限度あるって……」
「凄かったよ、瞬間移動、」
疲れているハイルにノラはそう言って、感心をする。
と、その時頭上から何か見覚えのあるものがやってきた。
「ハイル!遅いわ!」
それは、ルシファーであった。
そうして、俺は話を聞いた。
「みんな囚われてるのか、しかしお前逃げ切れるとか、やるな、、」
「まぁな!」
言ってる場合か、無邪気な奴だ。
そうして、ルシファーが加わり4人で急いで城に向かう。
だが、、
「止まれ!」
ルシファーがそう言って目の前に目をやると、そこには十一大惑星が立っていた。
「どうすんだ?」
氷馬がそう聞くも、答えは一つ。
殺す。仲間に手を出したのなら仕方ない。
と言うのが俺の考えだ。
最も、今の俺は少し氷馬に教えてもらい強くなっている。
そして、能力も増えている。
「式神!朱雀……来い!」
そうして、俺は式神を召喚する……




