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第四十話 異世界

 ゴタゴタとしている車、pove-2の中でハイル達一同は話しながら目的地に向かう。


「一先ずこれでおっけい?」


 ルーナがそう言ってルシファーに聞く。

 一応十一大惑星の内の1人を倒す事ができたからだ。


「いいや、ハイル。技コピー、及び略奪したか?」


 ルシファーがそう聞くも、俺は首を横に振る。


「そういえば取れてないな、」


 レイと一緒にラムネに鼻血の看病をされながらそんなことを考える。

 取れていない、コピー出来ていないということは倒せていない。

 そういうことだ。


「ハイル!下向け!レイは……まぁいいか、」

「なんでだよ!」


 そうして、鼻血をなんとか俺とレイは止めて目的地に向かう、

 でも、何故か後ろの席にベルゼブブと半兵衛がついてきているのが謎だ。

 pove-2は、乗る人に合わせて中が空間魔法によって広くなる。

 pove-2じゃなかったら、どうなっていたことか、

 と、その時、


「おい、お前ら暴れるな。ていうか、もう着くぞ?目的地。」


 運転手であるコーディがイラつきながら、俺たちに報告する。どうやら、長い道のりで疲れたし自分が運転をしていることに少し不満があるようだ。

 そうして、目的地であったエヴァン(ハイルの兄)とカレン(母)、アイザック(father)の昔に住んでいた家にたどり着いた。


 車から降りて俺たちは、家に向かう。

 俺とレイ、ルーナ、ルシファー、コーディの5人で家を探索。

 その他の、和泉、ラムネ、ベルゼブブ、半兵衛達は車で待機。何するかわからない奴らだからである。


「で、なにするんだっけ?」


 ルーナがキョトンとしている。ちゃんと話を聞いていたのだろうか。

 俺たちは、アザトースについて書かれた書物とか、エヴァンの能力について書かれた日記を探す。

 今は、アイザック達がアザトースを調べてくれているので、俺たちはエヴァンに対抗するため能力について書かれた日記を手に入れる必要がある。


 ていうか、能力とかアイザックは覚えていないのだろうか、

 もしエヴァンが親を信用していなく、能力について話さなかったら、分からないのは当然だろう。

 そして、夜な夜な自分の力を調査するための日記。それを書いているのをアイザックに見られたとか?

 そんな感じで考えながら、俺たちは家の中に入る。

 家は、俺がアイザック達と住んでいた家よりも少し狭い。

 中も、なにやら物が散乱している。


「何もなさそう?」


 俺がそう言うと、ルシファーがコウモリの状態で俺たちを呼ぶ。


「地下室、あるぞ?」


 そうして、地下室の階段を登っていくと、そこはベッドに本棚、机。

 それだけ置かれているおそらく、エヴァンの部屋だ。


「お前の兄の部屋じゃ無いか?」

「似てない……おもちゃや、ゲームが置いてないなんて、、人間か?」

「人間だ。」


 俺の疑問にコーディが答えてくれた。

 そうして、机の上に置かれた日記。

 そして、なにやら歴史の本がある。

 興味本位で、俺はページを捲る。


「おい、ハイル。さっさと行くぞ。」

「そうだよ」


 レイとルーナが急かすが、俺は歴史の本におかしな事が書かれていた。


「2325年?」


 そして、その星の見た目。今俺たちがいる異世界の見た目は俺が前に住んでいた、地球そっくりだった。

 という事は、


「異世界じゃ無い……?」


 未来、、未来に来ていただけだった。

 まぁ、今となれば別にどうも思わない。俺はあっちよりも日高の時の俺より、ハイルの俺のほうがあっていると思っているからだ。

 だが、和泉は転移者だ。この事をどう思うか、


 その時、轟音が響き渡る。

 そうして、直ぐに俺たちは日記を持って上に上がると。

 玄関前、そこには白髪にオレンジ色の目。黒と白の和服を着た男が悠々と立っている。


「悪りぃな、それ寄越してくれ。」

「誰だあんた?」


 レイがそう言うと、男はあっさりと名乗ってくれる。


「氷馬……」


 筋肉質、少し若く10台青年のような男だ。


「渡す気はない。」


 そうして、レイがpove-2に向かおうとしたその時、

 レイが一瞬で吹き飛ばされた。

 見えなかった。


「ちっ!ハイル、逃げろ!」


 ルシファーが今までに無いぐらい焦っているのが直ぐにわかった。


「……なら、無理やりもらう。」


 そうして、レイが持っていた日記は宙を舞った。

 俺は直ぐに、神経超駆動(オーバーロード)を起動して、日記を拾う。


「ん?お前、速ええな、」


 レイが後ろで倒れ込んでいる。直ぐに、コーディがレイを抱えpove-2に戻る。


「ハイル!」


 ルーナが心配するも、俺も乗ったとしてコイツもついてくる。なら、ここで俺は足止めだ。 


「先に行け。直ぐに追いつく。モーリもな、」


 そう言ってルシファーの方を見るも、ルシファーは呆れた様子だった。


「……少し手強そうだな、年齢は?」


 肩を慣らしながら、その氷馬と名乗る男は俺に近づく。


「12歳、、ハイル・アクロイドだ。」

「若いな、俺のほうが数歳上だ。」


 そうして、氷馬はニヤリと笑う。


「……しらねぇよ、」


 そんな中俺は少し違和感があった。


(妙だな、、魔力を感じない……無いのか?魔力が、)


 俺はファエトンを呼び、キャッチして構える。

 氷馬は短刀を取り出して構える。それは、明らかに俺を殺す気だった。





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