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第三十五話 貰い物

 次の日


「ありがとう。ハイル…」


 バレットがそう言った

 バレットや、他の単眼族の重傷患者は単眼族の集落にある、病院のベッドで寝ていた

 ある程度の傷は、俺の超速再生でなんとか直してみたがバートンのブラックホールの技で消えてしまった右腕は治らなかった


「すまんな、勝ったのに少し引きずってしまって、

 やっぱ、腕無いのは結構萎えるわ」


 頑張って笑顔を作っているが、結構バレバレだ

 どう。こえかけよう、、、

 そんな時、


「悩むでないわ。バレット。」


 長老がバレットの病室に入ってきた


「長老、、、」

「何、一つ失ったぐらいでクヨクヨしてるのじゃ。

 わしら単眼族は他の種族より、目の数がそもそも足りてない。なのに、お主は私等より目の数が多い無くなったものもあるが、誇れるとこもある。その腕もこの戦いに勝利した"バレット"という、誇れる男の証明になるじゃろ。」

「そ、そうだよ!バレット。俺も一回腕無くなったけど、得たものもあるし、」 

(まぁ、俺は直ちゃったけど、、)


 だが、バレットの顔から笑顔が戻ってきた。

 作り笑顔ではない。心からの笑顔


「そうだな。確かに。ありがとう!長老!ハイル!よし、こんな事してないでお前らを送り出さないとな!急いでるんだろ?」

「ああ、頼むよ!」


 そう言って、俺とバレットは病室を出た


「若いの〜きっと、あの子なら目指す意欲がある限り登り続けるじゃろ、」


 ハイルの背中を見ながら長老はそう言った。


 ――――――――――――――――――――


「ハイル!!遅いぞ!」


 そう言って、俺に抱きついてくるラムネ。


「おお、すまん。すまん。ラムネさん、、一旦呼吸が…」

「にしても、どうするよ、ここから、馬車でも結構かかるんじゃないか?」


 コーディがそう言ってくる。

 だよね。かかるよね

 そう話していると、バレットが胸を張って言ってきた


「大丈夫。うちの単眼族はまぁまぁの技術力を,有している!!これを見ろ!」


 そう言ってさっきから、俺たちの隣にあった長方形の箱のような形の上にある布を取った

 するとそこには、


「おい、これ…」

「うん、これって、、」


 俺と、和泉は心当たりがある。これは俺たちの世界でいう、、パトカーだ。技術力とは?

 ただ、このパトカーの柄的に日本のじゃない。

 アメリカのパトカーただ、元の色ではないく、単眼族が塗装したのだろう。赤と白がベースで所々に銀が使われている。

 だが。これを見てひとつ疑問がある。


「どうだ!驚いただろ?これ、かなり速いんだ。

 更に俺たちが改造したことにより…」

「ねぇ、これ俺たち全員入るの?」


 そう言うと、また、ドヤ顔をバレットは見せてきた。なんだろ、うざい。さっきまで、クヨクヨしてた奴とは大違い。


「今から説明するからよく聞けって。

 中は空間魔法で増やしているから、座席、広さ全員ピッタリで入る,仲間を増やすんであれば、この車の所有者はお前らだから、所有者の乗る人たちの数で広さもそれぞれ変わる。あと、頑丈で音が鳴る。威嚇になるかもよ!あと、スピードもかなり出る」


 案外、便利だな。

 だとしても、こんなんで、


「す、すごいぞ!これ。」

「いいわね!これ。」

「なかなかやるな!」

「まぁ。乗ってやるか」


 なんで、こいつら、目を輝かせてるんだ。

 でも、この車も転移してきたのか?日本だけじゃないのか。


「ハイル!この鍵でエンジンがかかる。そして、これは俺からお前に贈り物。」


 そうして渡してきたのは、指輪?シルバーの指輪だ


「なにこれ、指に合わないけど…」

「このチェーンで首飾りにして持っておけ、この指輪は過去にこの世界をアザトースから救った英雄が首にかけてた指輪。アザトースを倒した後、この領土になぜか置いていったんだ。

 お前が持っていけ。何かあった時助けてくれるかも…」


 指輪でそんな事になるか?まぁ、


「ありがとう!じゃあ、行ってくるわ!さ、お前らさっさとトランクに入れろ。」

「と、トランク?どこ?なにそれ?」


 ルーナが混乱している。

 そっか、こいつら、わかんないのか、

 ていうか、俺車運転したことないけど、


「コーディ、お前馬車の運転とかうまいだろ。頼んだよ。」

「え、まぁ、やってみる!」


 頼りになるね。さすが、最年長。

 エンジンが掛かった。


「じゃあ、行ってくる。またな!」

「おう!行ってこい!」


 そう言ってバレットは俺たちを見届けてくれた。


「ありがとう…ハイル…」


 ―――――――――――――――――――


「速いなこれ、」


 コーディがそう言いつつ、和泉が心配そうに言った。


「目立つよね?これ、サイレンも音がでかいし」

「ただ、そのおかげで魔物が一切寄って来いぞ」


 レイがそう言う。

 まぁ、いろいろ便利だしね。よくね。

 首にかけた指輪を見ながら俺はそう思った。

 目的地まであと少し一気に向かう俺たちだった。


 ―――――――――――――――――――


 バミューダの都市。

 王の城で、、


「おい、段々とファエトンの,所有者。このガキ

 強くなってるぞ。手に負えんのかよ!!」


 そうやって怒鳴る男がいた。

 とある一室でその周りの机を取り囲むように数人の人が集まっていた

 まず、この男、十一代惑星のうち天王星の位にいる

 ウラヌス。肩書は魔術師。


「にしても、アレス。貴方ルシファーに負けたと聞きましたが、アポロン様。わたしにいかせて貰えば、この手で殺すことができました。」


 老師がそう話しかけてきた。

 この老師は土星の位、クロノス、肩書は老いをもたらすもの。


「うっせえな。ジジイ。油断した。だがな、ルシファー。あの子にあんたが勝てるとは私は思えないけどね?」

「ルシファーは我らを裏切ったのでしょう?」


 喧嘩腰の十一大惑星達、


「うるさい。お前ら静かにしろ!!」


 そう言って部屋が熱気に包まれた。

 太陽の位に位置する。一人の男、この男が、エヴァンや、老師と玉座で話していた男、アポロンだ。


「「………」」


 黙り込む一同。


「エヴァン、お前は失敗した。ただ、お前は唯一人間の中で、この十一大惑星に匹敵する。人間を辞めればいいが、まだ拒むのか?」


 そう問うカーテンの奥に座っている一人の黒い影がそう話し出した。


「すみません。アザトース様。」

「よいよい、お前は俺のお気に入りだ。

 おい、ウラヌスお前が行ってこい!ファエトンの所有者を追い、殺すのだ!!200年前のあの白髪のクソガキ、、同じ過ちは犯さん!!」

「は、はい!!分かりました。我が軍を率いて、ハイル?一行を潰します。」


 そういって、ウラヌスは目の前から消えた。


 新たな刺客がハイル達に襲いかかる……


第20話で書いた十一大惑星、あれ階級が上の順番でその上がアザトースって感じです。

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