第二十九話 再会
忘れてたわけじゃ無いけどね、
そう言えば、ハイル達の学校名書いてなかったな。と
ヴィクトリア学園です。
今決めたわけじゃないよ?
書くの忘れてただけだから、、、
さーせん。
それにしても、レイとか今回の戦い何もしてなくない?
「え、街に戻れるの!?」
嬉しそうに言うルーナ。
「僕は疲れた。ハイル、僕を街まで運べ。」
偉そうに言うルシファーは俺の頭の上で寝ている。
相変わらずだな。
他のメンバーにも伝え俺たちは街に向かうことにした。
「はい!ゴッド・エンペラーズ…確認しました!
こちら、銀貨七枚と依頼人からの追加で金貨8枚です!」
元気で可愛い子だな…
と、いかんいかん。決して,そういう目では見てないよ?
え?て言うか、金貨八枚!?
多すぎじゃ…
「「………え?」」
ほら、皆んなびっくりしてる。
かくして、ギルドを出るとハーバード王たちが来た。
「ありがと!ハイルまた会えるよね?」
グウェンが俺に抱きついてきた。
え、かわいい。
それにしても、何があったか覚えてないものの、
寝てるはずのルシファーがなにやら、頭の上でこちらを睨んできている気がするが…気のせいだろう。
「ああ、また事が片付いたらすぐ来るよ。」
俺がそう言うと,グウェンが頬を赤くして微笑んだ。
そして、もう一人抱きついてきた。
「おお!!感謝するぞ!ハイル〜!」
ハーバード国王が俺に抱きついてきた。
え、きもい。
「にしても、良いのか?こんなに金貨貰っちゃって?国を直すのとか大丈夫?」
俺が心配して言うと、首を横に振りながら言った。
「流石に、そこまで心配かけるわけにはいかない。それに、その金貨はわしからのほんの少しのお礼じゃ。
お前さんたちがピンチな時はワシらが総力をあげて駆けつけるぞ。」
随分と心強いな。
「いいんじゃないか?ハイル。
貰えるなら貰っておこう。」
俺にそう言うレイ。
ちょっと前会った時、もう少し殺気立っていたのに随分と落ち着いたな。
「そうだな。にしても、国王なのにこんなに堂々としかも、娘さんと側近とで3人で来てもいいのか?」
俺がそう言うと答えてくれたのはハーマンだった。
「王がどうしてもというので。それに、ハイルさんまた会いましょう。
同じ地元同志として。」
微笑むハーマン。
もちろんだとも。
「そうだな。」
「お前ら、地元同じだったのか?」
コーディが不思議そうに言うが知らんぷり。
「街まで行くんだったら徒歩だときついんじゃないか?」
そんな事を言うラムネ。
確かに。もうあんな風に高速移動はごめんだ。
そう思っていると、
「ん?なんじゃそんな事か、良い良いワシがすっごく速い馬車を出してやろう」
あら嬉しい。
ということで、ハーバード王が速い馬車を用意してくれた。
これで明日には街に戻れるだろう。
この一件が片付いたら、またこの国に戻ってみよう。
にしても、久しぶりの街だな。
学園、先生、アイザックたち皆大丈夫なのかな。
でも、今は少し楽しみだ。
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「じゃ、頑張って。」
そう言って馬車の運転手が俺たちを街の近くに下ろしてくれた。
なぜ、ここで降ろしてもらったのか、理由は一つ
ここは俺の育った故郷、俺の家がある。
見た目も少し変わっているし、アイザックたちに挨拶してから街に行くことにした。
「いきなり、大人数で駆け寄って大丈夫なのか?」
コーディが心配するが問題ない。
「俺のここまでの仲間たちを両親に紹介したいんだ。」
「ハイルの家族久しぶりに見る。そう言えばちゃんとあまり見てなかった。」
ルーナが言う。
着いた。
俺の家だ。久しぶりだな。
「ここが、ハイルの家か…」
レイが言った。家はあまりこいつらには見せてなかったな。
取り敢えず、2週間ぐらい会っていなかったし、心配してるかな。
最初なんて言おうかな。
そんな事を考えていた時、勢いよく玄関の扉が空いた。
「はぁー…はぁー……ハ…ハイル…?」
カレナがそう言って外に出てきた。
でも、様子がおかしい。何かあったのか?
「どこ行ってたの?」
泣きながらそう言うカレナ。
なんだなんだ?俺に会いたすぎじゃないか?
「おい、ハイル…嫌な予感がするぞ。」
「え?」
ルシファーがそんな事を言い出した。
嫌な予感?
「母さん?」
俺がそう聞くも、カレナは…
「入っちゃだめよ…」
それしか言わない。
何があった?アイザックは?あいつはどこだよ!
明るく元気だった、カレナはかなりやつれて元気が無くなっていた。
「母さん!!」
俺がそう言って家に走り出した。
必死にとめるカレナだが、制止し家の中に入った。
「「ハイル!!」」
コーディやルーナ、ラムネが付いてこようとするが、レイが止める。
「行くな。俺たちは外で待つぞ。」
その言葉には重みがあった。
「僕は行くよ!」
ルシファーはコウモリの姿で俺について来た。
家に入ると、何人かの人がいた。
でも、全員顔が暗くなっている。
中には二人の男、一人は少し小太りの男もう一人はルーナの父だ。
「……ハいる?か?……」
ベッドにはアイザックが横たわっていた。
その隣に見覚えのある少女がいた。
俺に前世で自転車で衝突してきたやつだ。
そして。問題はアイザックだ。
右腕が無く、ひどい出血。
右耳と右目が誰かに切られた跡がある。
もうどちらも機能していないだろう。
俺はルシファーに聞いた。
「俺の超速再生で治るのか?」
だが、返ってきた答えは残酷な物だった。
「治らない。お前の母さんも魔法が得意みたいだが、無理。切られた箇所。
これはどうみても魔法とかの域を超えている。無理だな。」
「そうか。」
クソ。なんで?なんでこうなった…何が起こった?
頭を抱える俺に少女が話しかけてきた。
「あの…こうなったのは私のせいなんです。…」
なんだって?
こいつのせい?
少女は話し始めた。




