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第二十六話 逆転

 ファロールは汗が止まらない。

 恐怖していた。目の前にいるのはハイルだが、先程まで戦っていたハイルとはまったく人が違う。そんな気がした。

 ハイルの髪色は赤毛に少し銀髪が混じっていて少しピンクっぽくなっており、目の色は黄色に変化していた。

 ファロールは思った。


(なんだ…こいつ、覇気か?なんか、さっきまでとは別人みたいだ…)


 ルシファーは思った。


(ん?こいつ僕が少し威嚇したぐらいで、焦りすぎじゃないか?)


「や、やぁ〜…えっと、ハイル君?だよね?」


 ファロールは状況が分からないが、取り敢えず質問をしてみるが相手にされなかった。


「にしても、やっぱまだファエトンは持てないか…少し魔力を送っておこう。よし。」


 暗い夜の街に沈黙が流れる。


「……いや、よし。じゃなくて!僕の話を聞け!」


 ルシファーを指差し、ファロールが怒鳴る。


「うっせえな。来るならさっさと来いよ。僕もこいつの身体、少し試したいんだ。」


 微笑みながら言うルシファー。


「面白い…よし、かかって来なよ。…」


 怖さを乗り越え戦う決心をした、ファロール二人の戦いが始まった。


 ――――――――――――――――――――


(くっ、量が多いな!)


 ハーマンは苦戦をしていた。

 ハーマン自身はフォボス級の実力は軽く超えている。

 だが、ルーナ、レイ、コーディ、ラムネ、ハーバード王それに、加え他の召使たち。

 いくらなんでも量が多すぎるのだ。

 操っているイオド自身を叩きに行きたいが、中々辿り着けない。

 戦っているのは城の内部。少し戦いやすい大広間で戦っている。


「そろそろ決着をつけましょう。」


 そう言いイオドは、操られていた者たちに命令を下した。

 その命令はハーマンを殺すこと。


「終わりです。ハーマン。」

「あなたが油断するのを待っていた。」


 笑いながら言うイオドだが、ハーマンが持っていた刀が急に光出し、その場を光で包んだ。

 ハーマンの持っていた武器は光刀こうとう

 その名の通り光る、聖なる刀。

 その能力は迷いがある者、何かに取り憑かれている者の邪悪を祓う刀。

 そして、光のように速く、高い命中率で相手に

高いダメージを与えることができる。使いこなすには持ち主自身も聖人の心を持たなければ使えない。


「あ、あれ?私何してたんだっけ?」


 ルーナが不思議に思っている。

 その他の物たちもみな、ルーナと同じように思っている。

 光刀の能力で皆の洗脳が解けた。


「終わりです。イオド。」


 呆れたように言うハーマン。だが、その言葉には

 怒りがこもっていた。


「貴方は、私達を侮辱した。決して許さない。」

「あ、いや…」


 イオドが地面に倒れている。

 自分が負ける事を予想していなかったのだ。

 せめてもの反撃として、洗脳をハーマンに仕掛けようとするが、通用しない。

 城の中に悲鳴が流れたが、すぐに消えてしまった。


 イオドvsハーマン

 ハーマンの勝利。


 ――――――――――――――――――――


 街には血が流れていた。

 だが、その血はハイルのでは無い。

 ファロールな物だった。


「や、やめて…ください…」

 先程まで威勢が良かったファロールだが、今は顔面がボコボコ。


「おい、そんな程度か?」


 呆れたように呟くルシファー。

 ファエトンは、まだ持てず、強制解除を使おうにもハイルでは無いので使えず、ルシファー自身の能力を本気で使ったりしようもんなら、ハイルの体が持たない。

 ので、拳でファロールに語り合おうとしているのだ。


「ご、ごめんなさい…」


 反省しているファロール。土下座している。


「やっスイ土下座だな。まぁいいか、じゃ時間ないんでお嬢助けてきます。」


 そう言い背を向けた時、ファロールはすぐに頭を上げ攻撃してきた。


「死ね!!ザ・イエロー・キャノ…」

「邪魔。」


 そう言いファロールが言い終わる前にルシファーに首を落とされてしまった。


 ファロールvsハイル&ルシファー

 ハイル&ルシファーの勝利。


 そうして、ルシファーは時計台に向かって歩いて行った……

ハイルの身体にルシファーが取り憑くとやっぱり少し性格がハイル似になりますね。

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