第十九話 目的地
村を助けた俺たちは、ラーナヤに戻ってきた。そして、装備を整える。
「ここが、ラーナヤか、初めてきたぞ。」
目をキラキラにしたラムネが興奮したように言った。
どうやら、ラムネの家族は数ヶ月前から俺たちが目指す街に行ったきり戻らなく心配だったらしい。
そんな時、村にあいつらが来て動けなかったらしい。
そして、俺が片腕で痛みもなく戦えていたのは、ラムネが俺の痛みを引き受けることができる魔法があり、それのおかげらしい。
ありがとう。本当にありがとう。
ラムネは魔法と近接戦が得意らしい。
また、ラムネは愛用している武器があり、それは大人の男性一人分以上にあるでかい斧だった。これは村にいた時は敵の手下達に奪われていたそうだが取り返せたらしい。
俺を倒そうとした時に使ってた両手剣はあくまで、代わりのもので性能が悪いらしい。
「装備に関しては俺のおすすめのとこがあるぞ。」
コーディが提案してきた。
こいつは冒険者歴が長いし確かにいいところを知っているかもしれない。俺たちは、すぐギルドに向かい村の復興を手助けし銀貨二十枚+五枚を受け取り、できる限り全員の装備を揃えた。
この世界での合計銀貨二五枚は案外持ってる方、
それに、武器はもう持っているので武器を買うならかなりお金がかかるが、服とかそこら辺なら案外どうって事ない。と思う。
「よーし、お前ら装備とか、服とか最低限でいいから選んで買ってこい〜!」
ということで一旦解散。
といっても、カーディとルシファー、ラムネはもう自分にあった装備を元々持っていたり、そもそもいらなかったり、村から持ってきたやつだったりあるそうで結局買うのは俺と、ルーナ、レイだけ。
宿を取ったので
買わなくていい3人にはそこで待ってもらった。
――数時間後――
どうやら、俺が一番最初に帰ってきた。
「ようやく、あのぴちぴちの制服からおさらばだぜ」
「なんだ、気になってたんじゃないのか?」
なわけねぇだろ。
コーディよ…真顔でボケられると、ボケてるのか真面目なのかわからないからやめてほしい。
思うとオーバーサイズとはいえ、6〜8歳ぐらいの制服着れるのボロボロになってたとはいえ、
やばくない?
そんなことを思いつつ、俺が買った服は前世の名残もあり、この世界にもあり、驚いた物、それは
"パーカー"だ!!。
その上に羽織る形でジャケット
だが、このジャケットただのジャケットじゃない。防火、防寒、強度に優れているれっきとした装備なのだ。
異世界っぽくはないけど、一番落ち着く。
「ルーナと、レイはどんなの買ったんだろ」
「ただいま!!」
ルーナがご機嫌で帰ってきた。
どうやら、二人は同時に帰ってきた。
まず、レイが買ってきたのは…
tシャツだった。
え、お金渡したよね?
「この服が一番動きやすかった。その分これを買ってきた。」
レイが取り出してきたのは8本のナイフだった。
拳メインで戦うレイは時止めが強いものの自分の戦闘スタイルにあった武器が欲しかったらしい。
それがこのナイフたちだった。
まぁ、こいつなら使いこなせそうだが、
問題はレイじゃない。
ルーナだ。
「いや〜初めて一人で買い物しちゃった!楽しかった!」
満足気に語るルーナだった,こいつが一番銀貨を持っていきやがった。
買ってきたものは、やけにおしゃれな服、冒険者か?
なんかの模様が描かれた白い長袖の服に高価そうなフード付きマントを着ている。
絶対高いでしょ…
似合ってはいるけど、
「はい!ありがとう。これおつりね」
その銀貨の枚数を見て俺はめまいがした。
俺が五枚、レイが五枚、ルーナは一応残り全部持っていきたいと言ったから宿代を抜いて12枚持っていかせた。流石に全部使わないだろうと思ってね。
お釣りは、俺が二枚、レイが三枚、ルーナが一枚
合計、六枚しか銀貨がない。
ギルドで仕事を貰おうにも、ここ2日だけギルドが休みになった理由は知らないけど。
それに、次街の反対辺りに何故か行かないと行けない。なんでだっけ?思い出せないな。
まあ、そういう事なので2日間金がない。六枚しか銀貨がないのだ。
「ルーナ…」
「ん?お、おい、ルシファーやばいぞ!は、ハイルから覇気みたいなのが漏れ出て…」
「いや、違うの、ハイル。は話を聞いて…」
俺はルーナを叱った。銀貨を信用して持たせたのが悪いが、そう言えばコイツまだ、中身は6歳児だった。
絶対に今度からはルーナ一人ではなく、誰か同伴してもらうことにしよう。
さてと、その日の夜は早く寝た。
これからどうしようかな。
――――――――――――――――――――
ん?花畑?あ!
思い出した。ここ、そう言えば、
「や〜!ハ・イ・ル〜」
笑顔で俺を呼ぶ女の子がいた。
ロリ神様だ。
「お前,名前なんていうんだ?」
初っ端聞いてみた。前回聞き忘れたからね。
「ん?伝えていなかったか。そうじゃな、まぁ〜
トリックスター…とでも呼んでくれ。」
トリックスター?
「長い、トリックでいい?」
「なんでも略すな…まぁ、よかろう。」
「で、なんで呼んだんだ?」
疑問を口にした
「ああ、街の反対に行くのは決定したろ?だが、
どこに行くか決まってないじゃろ。だから、
クレバス王国にいけ。」
クレバス王国?
クレバス王国とは、俺たちの街から真反対にあり、ここから、280キロ約,300キロ近く離れている。めっちゃ遠いというのを、昔、アイザックの書斎でみた。
そして、この世界で5本の指に入るほどの近代国家だ。
「なぜ、そこに?」
「いいから、まずそこへ行け、そしたら、また教えてやる。」
まぁ、信じてみるか。
「わかった。とりあえず、そこを目指せばいいんだな?」
「ああ、よろしく〜」
――――――――――――――――――――
翌朝、
朝早速だが,
「みんな、集合したな。じゃあ出発!」
「なんで、わざわざそんな遠いとこに…こんな、朝早くから…」
文句言ってる奴がいるが聞かなかったことにして、
俺たちはクレバス王国を目指し、出発した…




