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第十二話 悪夢

 「なんだ、この揺れは…!」


 街の人々が騒ぎ出した。強い揺れが街を襲ったのだ

 その揺れは街から少し離れたとこまで伝わった。


「なんだ?すごい揺れだな」


 剣の素振りをしているアイザックが疑問に思い問いかけた。


「そうね、どうかしたのかしら?、ん?あなた!あそこ」


 カレナが指差した場所は街の上に浮かぶ浮島だった。


「なんだ、あれ…」


 ハイルが通う学校の近くにある。

 この都市を統べる王など位の高い者たちが暮らす城が浮き上がっていたのだ。

 アイザックは嫌な予感がした。


「カレナ!この家から出るな。すぐ戻る。」


 そう言ってアイザックは家を飛びだし剣を持ち、ハイルの通う学校に向かうのだった。

 時刻は、夕方とっくに生徒たちは帰ってきているはず、だがハイルは帰ってこない。


(嘘だ、まさか、あの老師、鏡、変なことに巻き込まれているのか!?)


アイザックは、思いつく限り数々の嫌な予感を考えている。それ以上に酷い現実を見た時、自分の気を少しでも和らげるため。

 街に着くと…


「なんだ、これひどいな…」


 街は荒れていて建物なんかは崩壊。

 大量の人々が道の横に並んで横たわっていた。

 おそらく、横たわっている人々は、もう死んでいる


「あんた、なんで来た?」


 見覚えのある男が話しかけてきた。小太りのおじさんだ。

 ハイルと学校で使う剣を買いに来た時、出来の悪い剣を押し付けてきた店主だった。


「あんた、生きてたのか。一体、何があった?」


 アイザックが聞くも、その店主は首を横に振る。


「わからねぇ、いきなり揺れて、城が浮かび上がった。そしたらこの様だ。」


 なにやら、この街全体が赤黒い瘴気のような物で満ちている。


「嫌な予感がする。俺の息子を見なかったか?」


もしかしたら、そんなことを考えるアイザック。


「あんたの息子ってあの赤毛の子かい?

 見てない。やばいのか?」


アイザックは、少し安心した。見ていないということは死体になった可能性はまだ低い。どっかに隠れている。そう思いたい。


「学校に行ったきりまだ帰ってないんだ。」

「俺の名前は、ライリー・デイビスだ。探すのを手伝おう。」

「いいのか?」

「今できることをしたいんだ」


 二人で話していると、もう一人知っている人が駆けつけてきた。


「アイザックさんですよね。ハイルくんのお父さん!」


 ルーナの父親だった。


「ハイルくんもまだ帰ってないんですか?」


 どうやら、ルーナもまだ帰ってきていないらしい。


「いまから、学校に探しに行くとこです。」

「私も手伝わせてください。何かあっても魔法が得意なので援護なら、できます。あ、そういえば名前まだでしたね。ヒューゴ・ベネットです。」


 そうして、アイザック筆頭にヒューゴとライリー3人で学校を目指すのだった。


 ――――――――――――――――――――

「さてと、次は、装備を整えたいな」


 俺は、そう言って次の依頼をみんなと探しにギルドに来ていた。


「これなんかどうだ?ゴブリンの撃破!だってさ」


 コーディが提案してきたが、却下だ。依頼達成の額がしょぼいからだ。


「なんだっていいだろ。まぁ、僕はピンチの時しか働かないけどね」


 ルシファーが俺肩に乗っかって言った。

 コウモリってギルドの中ありなんだ…

 そう思っているとルーナと、レイが何か見つけたみたい。


「これは、どうだ?」


 レイが、勧めてきたのは獣人族の救助依頼だった。

 ルーナもこれがいいらしい。多分獣人に会いたいだけだろう。

 まぁ、依頼料は悪くないしこれにするか、


「いいんじゃないか。」


 そして、俺たちは、次の依頼に向かうのだった。







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