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第十一話 新たな仲間

 そうして戦いが始まった。


「久しぶりに体を動かすな〜」


 そう言って、ルシファーは準備運動をしている。


「相当舐めてるな。あのガキ」


 まず最初にコーディがルシファーを糸で攻撃した。

 コーディの指先から糸が出てきた。細いし数もある。避けるのは至難の業だ。

 コーディの糸には種類があり、先ほど使っていたトロールの首に引っかけるのに使った太い縄ではなく、蜘蛛の糸のような白くて細い糸のようなものを使っている。

 どうやら、切れ味が良いようで周りに落ちていた小石を真っ二つにするほどだ。だが…


「そんな攻撃当たると思っているのか?」


 まぁ、だよね。

 ルシファーがコーディの糸の方に手を伸ばす。

 硬度の高いはずの糸が簡単に全部切れてしまった。

 どういう技術だよ、とツッコミしたくなる。

 だが、俺とコーディは、それを予想していた。

 まさか、全部切るのは予想外だが、すぐに俺が剣を使ってルシファーの間合いに入り剣を振りかざす時


「なに!?」 


 片手で止められた


「お前まだ、この武器をうまく使いこなせていないな?」


 そう言われて俺はルシファーに膝蹴りされてしまった。


「大丈夫か!ハイル!」

「コーディ!うし…」


 そう言おうとした時ルシファーは、コーディを洞窟の石壁に蹴り飛ばしてしまった。

 俺たちの負けだ…


「さてと、身体がたいぶ慣れてきたがまだまだといったところか。この剣返してもらうぞ。」


 はぁー、声が出ない。肺がやられたのか? 


 コーディは,もっと酷いな。頭を石に強く打ったようだ血が出ている。ましてやコーディの右腕に先端が尖った石が突き刺さっている。

 レイと、ルーナは無事かな。着いたかなギルドに…

 そう思っていると、ルシファーの困惑した声が聞こえてきた。


「ん?なんだ、?何故持てないんだ?おかしい、まさか、長く眠っていたせいで持ち主が変わったのか?あいつに?」


 どうやら、ルシファーの武器。先程まで俺が持っていた剣だが、ルシファーが眠りすぎていたせいなのかは分からないがどうやら持てないらしい。

 これは、チャンスでは?俺は力を振り絞って手を武器の方に伸ばした。

 すると、ルシファーが頑張って持ち上げようとしていた剣が持ち上がり俺の手に戻ってきたのだ。

 いける、まだ勝ち目はある。せめて、こいつを殴らせろ。


「おい、お前僕と交渉だ。」


 ?????何言ってんのこいつ。


「僕は、自分の剣を持てない。恐らく、僕が長い年月封印され過ぎてその間に君がこの剣の持ち主に切り替わってしまった。だから、僕は君たちに力をほんの少し貸してあげる。だが、その時君の体を貸せ。君の体に憑依して、少しずつ僕の力を剣に流し慣らす。そしたら、いつかは、その剣の主人は僕になるだろう。どうだ?」


 どうだって言われても半殺しした相手にそれ言うかね。普通。

 力を貸すその代わり俺の体を使うってか、剣に関しては、元々は,こいつのだし仕方ないか、街に向かうにもこいつがいればかなりの戦力だ。


「わ、かっ、た…はぁーだったら、早く俺の体、

 なおせ…」

「ふむ、いいだろう。」

「ふぅー治った。あっという間に。それと、コーディも直してくれ」

「悪魔の力を利用しすぎはよくないぞ」


 そう文句を言いつつコーディを直してくれた。

 案外話せばわかる奴だったのか。


「ハイル!大丈夫なのか、こんなやつ信用して」


 一度裏切った奴の発言とは思えないが、、まぁいいレイたちと合流してからワケを話すとするか。

 その前に、よっと、ルシファーにビンタをくらわせた。


「いた!おいお前何してくれてんだ!」

「お前、ルーナ蹴って殴ったろ、仕返しだ、それで許してやる。」

「お前な、この悪魔の中でも恐れられる僕を殴るとは、、、面白い奴だな」


 変わってるなこいつ、顔は悪くないんだよな。性別どっちだ?まぁ聞かないでおくか。


 ギルドに戻り、依頼料としてお金を頂き宿を取った。

 そして、ルーナとレイと合流。


「ぎゃーーーなんで、こんな奴が一緒の部屋にいるの!!」


 悲鳴をあげたのは目覚めたルーナだった。

 どうやら、ルシファーによれば致命傷になる事は避けてくれたらしい。コーディと俺は別だが

 とにかく、なぜルシファーが俺たちに協力してくれているのか、コーディ含め、3人に全て話したのだった。


「なるほど、確かにかなりの戦力になるな。」

「でも、殴ったこと忘れてないからね!」

「分かったて、」


 ルシファーは、案外フレンドリーだった。


「なぁ、ルシファーって案外有名人じゃないのか?同じ悪魔とか居たら目立って危なかったりする?」


 俺は,ルシファーに聞いてみた。


「確かに、その可能性は、ないわけじゃなさそうだな。分かった軽く化けてやるよ」


 そう言って、ルシファーは小さなコウモリに化けた。その姿は、案外ゆるキャラみたいなちっこくて可愛い見た目をしている。

 ほーこういった事もできるのか。


「え、かわいい〜」


 ルーナが笑顔で言った。ルーナのやつチョロいな

 そう思っていると、


「なぁ、お前ら、街を目指しているんだろ。俺も協力させてくれないか?やっぱり罪悪感が抜けねえんだ。絶対裏切ったりしない。もしもつぎそういうことしたら、ルシファーに俺を殺させても構わない」


 とコーディが言い出した。

 確かに、裏切る可能性もある。だが俺たちの今の姿は、12歳程度であるもののまだまだ姿は子供そのもの大人がいた方が周囲の目からもいいだろ。

 マイナスがあまり無い。裏切ったらルシファーもいるしその時は、その時である。

(ルシファーも完璧に信用したわけじゃないけどね)

「俺は,いいけど?」

「俺も賛成だ、」

「次裏切ったら許さないからね!」


 全員賛成のようだ。ルーナの場合は、コウモリになったルシファーを抱えて言っている。打ち解けるの早すぎだろ。

 こうして仲間が増えた。

 それより、街は大丈夫なのかな?



 ――都市バミューダでは――

「勇者、魔王、悪魔、天使、冒険者、皆馬鹿馬鹿しいにも程がある。そんな者カスだ。弱すぎるのだ。だというのに、おい、この街を占拠するのにどれほど時間が掛かっている!!」


 暗い部屋で玉座に座る男が怒鳴っていた。

 この男がいる場所は、バミューダの中央にある。本来国王が玉座に座るべき場所だった。


「申し訳ありません。一部の冥王級の元冒険者を筆頭に小さな軍ができており、少し苦戦しているようです。」


 そう報告しているのは、ハイル達の年齢を変えた老師だった。


「すみません、王よその冥王級の元冒険者は、私の父、アイザック・アクロイドです。」


 一人の若き青年が言った。


「ほう、お前の父か、そこまで強いとは、びっくりだな、ハハハ、殺せ。できるな?エヴァン・アクロイド。」

「はい。お任せを」




長くなってしまった。

ていうか、ルシファーフレンドリーすぎだろっと書いていて思ってしまいました。

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