表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

英雄の弟、旅に出る事になったらしい

昔々、あるところに桃太郎という鬼を退治し英雄となった男がいた。そう、鬼を退治した。はずだった。

桃太郎が帰ってきてから4年後のある日。その日は村がやけに騒がしかった。「はっはやく!桃太郎を呼んでこい!」「また鬼が出たわよ!!」そう、鬼がまた襲いに来たのだ。鬼は村人達に危害を加えなかったものの、家畜も野菜果物も金品もすべて持って行ってしまったのだ。あの時のように。村人達は子供を家の中へ戻し、大急ぎでタイマツと桑を両手に桃太郎のところへ向かった。「桃太郎さん!!助けてください、おっ鬼が鬼がまた襲いに来たんです!」「おいおいおい、退治したんじゃねぇーのかよ!」村人達は桃太郎の家を囲み扉をドンドンとたたきながら叫ぶ。そんな中で不安と混乱に駆られたのは村人だけではなかった。


「桃太郎!あんた、鬼倒したんじゃないのかい!?」「あぁ、倒したさ!実際に僕がこの手で、確かにやったんだ!」「じゃあ、なんでったって鬼がまた来るんだい?あんた、本当は「うるさい!大体、手のひら返しがひどすぎる。僕は本当に鬼を退治したんだ。だから今日この日まで4年間鬼が来なかったんじゃないか!」そう、本人である桃太郎だ。家の中でおばあさんと桃太郎は揉めていた。おばあさんは桃太郎のことを疑い、桃太郎は恐怖していた。鬼が怖いのではない、外で戸をたたき続け、叫び、怒り、またもや自分に助けてもらえると期待する村人が怖いのだ。「ばあさんも桃太郎も落ち着かんか。今はどうしたらよいのか考えるべきではないかのう?」おじいさんのこの一言で一気に部屋は静まりかえった。その静寂を破ったのは、おばあさんだった。「桃太郎。あんた、もう一回行ってきなさいよ。」「正気か?僕を二度もあの危険なところへ送ろうって言うのか。そりゃいいや。鬼達に僕のことは知れ渡ってる。次こそはぶじにかえってくるどころか、三途の川へどんぶらこだよ。」「じゃがな桃太郎、誰かが行かにゃならんのじゃよ。」「そうだね。だ・れ・か・が行けば良いんだよ。僕じゃない誰かが。なんならあいつに行かせりゃ良いじゃん。」桃太郎は天井を指さした。正確に言えば二階の部屋にいる人物を。桃太郎は二階へ行き、部屋の中にいる人物に話しかける。「ねぇ、地位と富と名声、ほしくない?」中にいる人物がゆっくりと桃太郎の方を向き低い声で聞く。「何?急に。」桃太郎は意外な返事に驚きながら話を続ける。「鬼が...また村に来ちゃってぇ、村の人たちが、また倒しに行けって言うけど~。ね?ちょっと手柄をお前にも分けてあげようと思っ「いや、いい。」「嘘です。すごく怖いので、代わりに行ってきてもらいたいです。」「いいよ」「そこをなんとかお願...えっ、うっそぉ。ありがと、蜜柑次郎!」


「おいみんな、桃太郎が出てきたぞ!なんかもう一人いる。あれは、、誰だ?」

「みんなもう安心するんだ!4年前僕は鬼を確かに倒した。いや倒したと思っていた。だがまだ残っていたみたいだ。本当にすまなかった。」

「じゃあまた鬼ヶ島に行ってくれると言うことですか?」

「いや、僕は行かない。みんな思うことがあるだろうが、最後まで話を聞いてくれ。確かに、僕は行かない、僕の弟、蜜柑次郎が行くんだ。」

こんにちは!はじめまして!「Ohmi Yu 」と申します。読み方は「オウミ ユウ」です。今回が初作品です。読みにくいところもあったと思いますが、読んでいただきありがとうございました!蜜柑次郎これからどうなるんでしょうか?次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ