第四話 廃ビルのダンジョンはアンデット系が蠢いている
廃ビルのダンジョンに来た俺たちはアンデットを相手にしていた。
骸骨剣士が勝負を仕掛けてきた。
こいつらかなり速い。しかも強靭な体を持っている。
俺はラビットソードで応対する。
ミツキは身体能力強化の魔法を自身にかける。
そして徒手空拳で己一つで拳法を使う。
五神流拳法と言い五つの体技を基本としている。
拳、蹴り、肘打ち、投げ、それと気弾。
気弾とはドラゴンボールみたいだなと突っ込んでおくと、そうだねと返してきたミツキが。
ミツキは気弾を放つ。
もともとミツキは小さいころからこの五神流拳法を親父に叩き込まれたようだ。
そんな人外がやることはモンスターを倒したことによる魔法の発動だ。
魔法に目覚めたことにより今までの気を扱う技法もさらに磨きがかかる。
俺は話を聞いていてかっこいいなと素直な感想が出た。
骸骨剣士はいつの間にか崩れていた。
先を進むとする。
ミツキはヒーローもののアニメや漫画や小説が大好きだ。
だから小さいころからヒーローに憧れているようだ。
「ハジメはヒーローやらないのか!? 一緒にやろうぜ!!」
「別にいいけどどんなのが俺に似合っているんだろうな?」
「スーパー仮面とかどうだ!!」
「なんだそれすげえだっさい」
「ださいのか……僕のセンスはださいのか」
「おいミツキそんなに落ち込むなよ少しはカッコいいと感じたから俺のアレンジでスーパー創造剣士とかどうだ?」
「それ凄くいい!! かっこいいよ!!」
なんかミツキのテンションがかなり上がった。良かった元気出たようだ。
廃ビルのダンジョンはかなり奥が深い。
だが終りが見えてきた。
最終回層にボスが出た。
リッチだ。
リッチという最強種。
「デスエンド!!!」
「!?」
だが効かなかった。
どうやら死霊魔法のようだ。
だがラビットソードを使い、敵を切り裂く。
ラビットソードの特性が神秘の光を放ち始める。
俺にうさ耳が生えた。
そして身体能力がかなり上昇した。
うさぎのように跳ねるように跳ぶ。
そして剣で切り裂く。
これが魔装魔剣の力か……
どうやら俺の剣は特別のようだ。
戦いの中で特別な力を身に着けたのかも知れない。
「凄いよハジメ!! かっこよかった!!」
「ミツキにも魔装魔剣の力を身に着けて欲しいな」
「僕? カッコいいかな……」
「カッコいいよたぶん!!」
そうしてダンジョンを制覇した。
だがそこで全世界に激震走る。
ダンジョンランキングボードという詳細データが全国民にインストールされたのだ。