第十三話 ニッポンバシダンジョン第五層
ニッポンバシダンジョンの第五層だ。
なお各階層には転移の祭壇で飛べる。
ダンジョンの便利機能である。
攻略を終えた後に更新されていく祭壇は。
第五層はキラービー。
またもや蜂か。普通に怖いんだよな。
蜂はめっちゃ速いしとまではいかないがどちらかと言うと魔獣化している状態だとゆっくりに感じる。
蜂ぐらいのスピードだと。
ほら遅いし。
これなら素手でもいける。
殴り殺した。
蜂を掴んでは潰す。
蜂のドロップ品は毒針だ。
でも何故か買取価格は一個1500円。
なかなかに高い。
それだけあって一個も逃さない。
「アカツキ参上」
「アカツキモードのミツキちゃんはかっこいいです~~~!!」
「ミツキいやいまはアカツキだなその状態のほうが強いか?」
「うん動きやすい」
「ならそのままで戦え」
「わかったハジメ~」
そうしてアカツキも敵を殴り殺している。
キラービーは徐々に確殺されていく。
出てくる数が異常に増えた。
一度に二、三体は普通に出てくる中一気に十体ぐらい出現するようになった。
でももはや作業レベルで蜂を倒していく。
剣を使うより拳を使うだけで倒せるから楽だ。
サツキも腕力で殴り倒している。
そして第五層も普通に攻略していく。
だが中ボスが出現する大きい扉の前に来た。
銀色のデカい扉だ。
「これは中ボス戦か?」
「わくわくです」
「これは期待ですね……」
そして開けると中にはリザードマンがいた。
「人間か……食うと上手い奴ならいいけどな」
「喋るのか中ボス」
「喋りました」
「喋るんだ~ふーん」
「うるせえな殺すぞ餓鬼ども」
そのまま襲い掛かってくるリザードマン。
リザードマンは巨大な曲刀を持っている。
魔獣化してラビットソードを構える。
でも遅いな。
何度も斬りかかる。
何度も切り捨てる。
何度も斬っては地面に足を着かせる。
「てめえ強いな生まれ変わったらまた会いたいなてめえに」
「そうだなじゃあ倒されてくれ俺たちの糧になってくれ」
「上等だーーーー!! 本気出すぞーーーー!!!」
そしてリザードマンは最後の力で斬りかかってきた。
でも俺がそれを切り捨てる。
そしてリザードマンは絶命した。
リザードマンを倒した。
【第五層タクティカルネームド中ボスリザードマン『ナグル』踏破ボーナス【鑑定】獲得。さらにオリジナルスキル『魔吸獣化』持ちなためナグルの力を吸収。リザードマンナイフを獲得。ゴールデン宝箱を進呈。さらにレベルが十上昇。クラスアップ。ボーンクラスからナイトクラスに上昇】
なんだこれ???
謎の声が聞こえた。
あまりにものことで驚愕した。
手には大きいナイフが握られている。
鑑定を獲得??
まさかの最強レベルのスキルを獲得したのか?
宝箱もあるしなんだか中ボス相手にしては報酬が多いな。
結構強かったのかなもしかして?
さて宝箱を開けると中には腕輪が。
星雷速の腕輪だ。
鑑定したからわかる。
速度を+300上げる上に二倍にするもの。
なんというチートアイテムだ。
俺はこれを装備していいのか?
でもみんなは俺が装備して欲しいと言ってくれた。
かなり強くなってしまうがいいのか。
まあいいか。もっと強くなるか。
さて次は第六層だ。
どんな敵が待ち受けているかな?