第十二話 ニッポンバシダンジョン第四層
ニッポンバシダンジョンの第四層に進んだ。
俺はラビットソードで魔獣化の能力で剣の精霊が俺に顕現化している状態だと言える。
白兎のように跳躍力と俊敏力が超強化される。
腕力の強化はあまり無いが剣を具現化させることもできるようになった。
ミツキも愚者の仮面を被ることで魔獣化と同じような強化が見込める。
サツキは魔法使いタイプだ。
だが魔力を籠めて人を殴れば吹っ飛ぶ。
ミツキがさらなる高みを目指せばかなり優秀だ。
第四層。
一気に難易度が上昇すると言われている階層だ。
第四層から初心者殺しが発生すると言われていると言われている。
ドロップアイテムも買取価格が上昇する。
火だるまキャタピラー。
火だるまのキャタピラーが突進してきた。
魔獣化を使用。
白兎になり剣で切り裂く。
剣を出現させて身体強化の状態を保てるようになって日が浅い。
だがそれでも十二分の強化だ。
最強になる為に俺は破壊を行う。
火だるまキャタピラーを両断した。
一瞬だった。それだけあっさり斬れた。
剣の攻撃力も上がっているのか。
「凄いじゃんハジメ!!」
「やりますねハジメ君」
「ああっそうだな」
なんか浸食でも始まってんのか? 俺の途方の無い力の高まりに恐怖する。
なんか違うんだよね。俺のこの魔獣化って呼んでる力も他の探索者も使用してない。
俺だけの力だ。
そもそもラビットソードは本来普通の剣だ。
具現化した白兎の力を使っているだけ。
俺の中に取り込んでいるんだ。
でもそれは俺の能力なのかもしれない。
俺が剣の力を引き出している。
ラビットソードだけだ今のところ。
フレイムソードはどうなんだろう?
炎の力を取り込んだからフレイムマンかな?
ファイヤマンかそれとも。
こんどやってみるか。
第四層の火だるまキャタピラーのドロップアイテムは赤い風呂敷。
どうも加工アイテムのようだ。
店売りは一枚1200円だった。
第一層のホブゴブリンのドロップアイテムはコシミノだ。
要するに下着なんだがレアドロップ品は知らない。
でも一枚100円で買い取ってくれるから良心的だ。
赤い風呂敷のどこに活用価値があるのか知らないが1200円は高い。
ぼろ儲けだ。
計30体狩って36000円受け取った。
ダンジョンから帰還してダンジョンマートで新しい防具を買った。
今までの貯金から店売り2万円の防具に買い替えた。
今までのものはボロボロだったからな。
「でもいいのかお前らのものは買い替えなくて……」
「いいよ~ハジメがうちの稼ぎ頭だし」
「そうですよハジメ君が死んだら大変ですし~」
「それならいけどな~」
俺は結構パーティで大事にされている様だ。
さて次はニッポンバシダンジョン第五層だ。