第十一話 ニッポンバシダンジョン三層
ニッポンバシダンジョンに来た。
ミツキとサツキと一緒だ。
「今日は何が見えるかな?」
「行きましょ行きましょ」
「お前ら元気だな」
「ハジメはダウナーすぎるのよ」
「ハジメはふにゃちんだからね」
「誰がふにゃちんだと!?」
俺は激怒した。
この咲月嬢セクハラが過ぎる。
咲月嬢魔法使いのくせに脳筋である。
腕力で敵を殴り殺している。
三層で激しい攻防が行われている。
バブルスライムが出現した。
「なんだこいつ」
「泡が泡が~~~~!!」
「ミツキの服溶けてるよ~~~!!」
「ううぇああああああ」
ミツキの服がとんでもないことになっている。
胸とか見えちゃってるんですけど。
「見るな~~~~ハジメ~~~~~!!」
グーで殴られた。どうしろっていうんだよ。
「こんなこともあろうかと替えの服を持ってきている」
「貸しなさいよ早く」
そうしてバブルスライムたちを倒しまくった。
バブルスライムたちは徒党を組んだ。
だがハジメたちのほうが一枚上手だった。
バブルスライムのドロップアイテムが泡ハンドソープだった。
かなり泡立ちが良い。手を洗うのに最適。
ニッポンバシダンジョンは奥が深いようです。
三層の闇が深い。
バブルスライムのレアドロップがあるのかわからないが。
どうしても倒しずらいのか、反動が強い。
バブルスライムのうちにたまに倒すと爆発する奴がいる。
こいつら面倒だな。
ミツキが仮面を被る。
アカツキモードになると強くなる不思議。
「流石アカツキさんですね」
「咲月はヒーローに憧れない?」
「いいですよねヒーローやってみたいですね」
というわけでサツキもヒーローになるかもしれない。
バブルスライムはなかなかに手ごわい。
アカツキモードじゃないと倒せないのか。
なおアカツキが被っている仮面は愚者の仮面と言って正体を隠す隠ぺいの効果が高いのだと言う。
俺のラビットソードは魔装魔剣で魔獣化するのに使える。
うさぎみたいに耳が生えるのはなかなかに強い。
魔獣化とは摩訶不思議な能力である。
アカツキは正体を隠すことで強くなれる代償でも払っているのだろうか?
ミツキはよくわからんな。
普通に戦えばいいのに。
さて四層に行かないとな。