表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/142

91絶望と絶望と絶望の街、バランタイン

 

 例の事件から一日が経過した。

 何も変わらない。


 山のふもとには、黒い人型の物体を握る男が佇んでいる。


 変わったのは天気だけ。


 真っ黒な空からは、雨が降りはじめた。

 雨粒は不思議なことに黒い色をした液体だった。


 バランタインは一面が白と黒のモノトーンの世界だが、雨が一層黒色に仕立て上げた。


 男はただ、ただ、黒い人型の物体の手の部分を握りしめながら、元々街があったと思われる場所の一点を見つめるだけ。


 雨は男にも降りかかるが、男は微動だにしない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ