42九死に一生を得る
突如、宿屋の入り口から、怪訝そうな顔をしたおばあちゃんが現れたのだ。
やや、腰の曲がった白髪交じりのおばあちゃん。二人の様子と、取り囲む黒い制服集団を交互に見比べる。
「WRTYHD FHTT'%$#B &’FDGHYYUKF?」
おばあちゃんが、黒い制服集団に向けて話しかける。
「EREBFHR DGHRRJJJY()W SGRH`@@*gbrr!」
黒い制服集団のリーダと思われる者が返答する。何と言っているのかはわからない。
「GFHEJNFNSNBG rHTETEJETN gHWRNNe. EGEB ,__sgehr*geb.」
「Hejjbkrykrytht++*%==josfheefhewoivuoesivjoisejvioe」
「jfoiy389ruq9wvjochp9wfu30pu-0@u9pvw;jkf@wkgpwuoiuo; uo;p:sg」
「Hejjbkrykrytht ++*%==jowyo」
その後も、おばあちゃんとの会話が繰り返されるが、理解不能。
ふと、おばあちゃんが黒い制服集団のリーダに近づき、懐から長方形の形をした小さな紙数枚と、金貨数枚を手渡した。紙にはよくわからない誰かの肖像画が記載され、数字が書かれている。
黒い制服集団のリーダがそれを受け取ると、手を挙げて一言合図を出す。それと同時に、みな引き返した。
何が起きたのか。
竜真は抜刀した刀を納刀し、葵は魔銃を片付ける。二人ともポカンとした様子で、おばあちゃんを見つめる。
謎のおばあちゃんは、その後、竜真と葵の手を取り、二人を宿屋の中に連れて入った。
中はレストランで、食事中の人がいたが、そこを通過して、奥の部屋まで連行される。
まだ状況は理解できない。ただ、牢獄生活は避けることができたようで、ホッとし、誘導されるがままに、連行されるのだった。