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102絶望と色とリズムの街、バランタイン

 

 例の事件から五十五日が経過した。


 山のふもとに佇む男の前には、小さな広場ができ、さらに人が集まっていた。


 みな、たき火をしており、肉なのか、野菜なのか、単なる草なのか、黒色のそれを焼いては口にしていた。


 佇む男を気にしてか、男の前にも、その黒いものが置かれるが、決して手を付けることはない。


 誰かが、瓦礫の中から金属製の箱を拾ってきたのだろうか。


 箱を裏返しては、底を叩き、リズムを取り始めた。


 そこに、壊れた弦楽器の音が広がる。


 バランタインは未だ一面が白と黒のモノトーンの世界。

 赤色が色づき、音が広がり、リズムが加わる。

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