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珠劉冒険記  作者: 白熊猫
第一幕 一章 血塗られた二振りの刀
6/6

雪解け

「落雷特別警報だと!」


「そうだよ。」


辺り一面の銀世界の中、二人の声だけが木霊する。


「「いざ、尋常に」」


「雷鳴鷹!」


「雪熊!」


豪雪と雷鳴が交わり辺り一面が閃光に包まれた。

=====================================


「珠劉。」


階段を走る千崎が呼び止める。


「はい?」


「この数日、貴方にはいくつもの剣を教えました。未来や東麓はああ言っるけど貴方はまだ弱い。だからこの先の戦いで命に危険が生じたら私に構わず逃げて。」


深刻な顔で千崎は淡々と話す。


「千崎...そんなのできるわけ。」


「約束して。」


彼女の目から出る気迫が本気で自分を案じていると珠劉には、嫌でも悟れてしまった。


「はーい。わかったよわかった。やりますやります。」


珠劉は千崎の気持ちを受け止め大きく首を縦に振った。


「千崎、いつまでそんな顔してんだ?着いたぞ。ここが、三層だ。」



「おいノズ、見ろ。ほんとに来たぞ。」


「ええそうね。こいつらは利用させてもらいますか。」


三層に上がってきた二人を待ち構えるかのように空色の髪の女と中華風な仮面の男がそこには居た。


「一様聞いとくが、観光か?それとも襲撃か?」


男が聞いた。


「あいにく不正解だ。友人がこの近くで少女と遊んだと言っててな、この近くにそんなやつは居ないから怪しいと思ったのさ。」


「それで調査にか。生憎そのようなものは知らない。我々もこの辺りで少女といえば当主姉妹しか知らないな。」


女が言った。


(こいつらがあの仮面野郎の言ってた始末対象か?そんなに強くなさそうだぞあの狐。)


「千崎。どうする?」


「怪しいわ。帰るふりして隠密するわよ。」


「了解」




「お二人方のお言葉を信じ撤収させていただきます。当主方には迷惑をかけて申し訳ないと思っている趣旨をお伝え願います。」


千崎はそう言って扉の方に向かった。



「おい待てや。仁、国重。貴様らには始末命令がかかってんだよ。そうノコノコと帰らしはしねぇ。」


男が言った。


「無空間生成」


ノズと呼ばれる女の詠唱と同時に淡い水色のキューブが現れ千崎とノズを飲み込んでいく。


「千崎ィ!!」


「お前の相手は俺、爆・爆だ!」



=====================================


吹雪が収まり溶けていく雪の中で東麓は立っていた。


「殺さないの。」


「腐っても同じ災害。旧友は殺さねぇよ。」


離れて横たわるスノーヴァはその言葉を聞いて気絶した。


「すこしでもタイミングがずれてたらこっちが撃ち抜かれてたかな。」


タイトル雪解け

内容八割方珠劉&千崎

矛盾やね。


未来そろそろ出番かな。


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