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人でなしと最強少女のサディスティックなハーレム生活  作者: たかまち ゆう


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第42話 水浴びの時間

「えっ……」


 私は、思わず周囲を見回してしまいました。


 辺りには、私達以外に人の気配はありません。

 それに、木々が生い茂っているため、遠くから見られる心配はないでしょう。

 しかし、さすがに、屋外で裸になることには抵抗がありました。


「どうした? 旅をしている者が、川や湖で水浴びをすることは珍しくないはずだ。お前だって、たまには身体を洗いたいだろう?」

「ですが、もしも誰かに見られたら……」

「俺がそんなことを許すはずがない。もしも男が来たら、殴ってでも排除する」

「……つまり、御主人様は……私達のことが見える場所にいらっしゃるおつもりなのですね?」

「当然だろう? 見るのが俺だけならば、問題ないはずだ」


 彼は、下心を剥き出しにして言いました。

 本当に……最低な男です。


「先生の前で……裸になるんですか?」


 私を除けば最年長であるドロシーが、戸惑った様子で言いました。

 他の少女達も、困った顔をしています。


 私は、意を決して言いました。


「……分かりました。近付いてくる人がいないか、きちんと見張ってくださいね?」

「任せておけ」


 彼がそう言ったので、私は服を脱ぎ始めました。


 少女達は、彼に逆らうことができないように作られました。

 彼に脱げと命じられたら、最終的には脱ぐしかないでしょう。


 ですが、彼は、少女達の身体に興味があるわけではありません。

 ただ、彼女達が嫌がることをして、楽しみたいだけなのです。


 彼が、本当に関心を抱いている女……それは私です。

 ならば、私が真っ先に脱いでしまえば、彼は私だけに注意を払うでしょう。


 彼は、食い入るように、私のことを見つめています。

 私は、いつものように、全ての感情を封印しました。

 躊躇なく、衣服を全て脱ぎ捨てます。


 下着も脱いで、私は生まれたままの姿になりました。

 そして、身体を隠す努力などせずに、川に向かいます。


 私があっさりと裸になってしまったので、少女達は、後を追うように脱ぎ始めます。

 しかし、彼は、少女達に何の関心もないようでした。

 彼が見張りをすることを忘れている様子なので、私は、代わりに周囲を警戒します。


 久し振りに身体を洗うことは、気持ちの良いことでした。

 魔法で水を生み出すことは私にもできますが、服を着たままでは全身を洗うことはできません。

 彼に見られていることを思い出すと、嫌悪感が湧き出しそうになりますが……そのことは忘れるように努力して、他の男性に見られていないか、という点に関して注意を注ぎます。

 しかし、私達以外の人間は、近くにいないようでした。


「ねえさま、綺麗……」


 裸になったマリーが私に近寄ってきて、目をキラキラさせて、こちらを見上げます。


「姉さんは……大人ですね……」

「お姉様……お美しい……」

「スピーシャ様……」


 同じく裸になった少女達が、私に注目しています。

 ナナですら、私の方を、羨ましそうな顔で見ていました。


 いかに同性の子供達といえど、裸をじっと見つめられるのは恥ずかしいものです。

 私は、思わず身体を隠してしまいました。


「皆、早く身体を洗いなさい。あまり時間をかけると、地元の男性が水を汲みに来るかもしれませんよ?」


 私は、少女達を脅かして、身体を洗うように促します。

 早く身体を洗わねば、そういうリスクが高まることは事実なので、急いだ方が良いのは確かです。


 私達は、身体を洗って、川から出て拭います。

 それから、急いで服を身に着けました。

 彼以外の男に見られなかったことは、幸いだったと言っても良いでしょう。


「どうだ? 気分がいいだろう?」


 彼が、満足そうな顔をしながら言いました。

 嫌悪感が湧き上がってきますが、もう一度、全ての感情を封印します。


「はい」

「また、水場があれば、遠慮なく身体を洗うといい」

「……ありがとうございます」


 嫌がっても無駄です。

 彼に脱げと命令されれば、私だって、裸になるしかありません。

 それが水場でなく、人通りの多い往来であってもです。


 今回については、彼が私にばかり注目していたおかげで、少女達を犠牲にしなかったことを喜ぶべきでしょう。

 私は、そう考えて自分を納得させました。

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