表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人でなしと最強少女のサディスティックなハーレム生活  作者: たかまち ゆう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/82

第26話 お尻の感触

「どうした? 食欲がないようだな?」


 夕食の時間に、彼が心配そうに言ってきました。


 私は、思わず彼を睨みます。

 一体、誰のせいだと思っているのでしょう?


「……何だ? また、後のことを心配しているのか?」

「違います!」

「ならば、どうした? まさか……あのガキのことが心配だからなのか?」

「当然ではないですか!」

「俺以外の男のことは、気にするなと言ったはずだ」

「男の子か女の子かは、関係ありません! 今、まさに命を奪われようとしている子供を、見殺しにするなんて……!」


 私は、全力で抗議しました。

 私の剣幕が怖いのか、周囲の少女達は、困ったり怯えたりした様子です。

 彼は、深々とため息を吐きました。


「仕方がないから教えてやろう。あのガキが死ぬことはない」

「えっ……?」

「あのガキに憑いているマニは、まだ小さいからな。人を殺せるような大きさではないはずだ」

「そのようなことが……分かるのですか!?」

「ああ。あのマニは、さっきのガキが成長すれば、いずれ身体から追い出されるだろう。マニは、子供にしか取り憑いていることができないからな」

「だったら……そのことは、もっと早く教えてください!」

「何故、それをお前に教える必要がある?」


 彼は、ニヤニヤと笑います。

 私に意地悪をして、楽しんでいるようでした。

 彼が、酷い男だということは分かっていましたが……人が死ぬと思い込んでいる私の誤解を、そのままにするなんて……!


「分かったら、しっかりと食べるんだ。俺だって、お前のことは気にかけているんだぞ?」

「……ありがとうございます」

「お前が痩せて、身体の感触が悪くなれば、俺の楽しみが減るからな」

「……」


 彼は、ゲラゲラと笑いました。

 本当に……最低の男です。

 再び食欲がなくなりましたが、子供が死ぬよりは、自分が捌け口にされる方がマシです。

 私は、無理をして食事を続けました。


 その夜、彼はミーシャ達に、先に寝るように命じました。

 そして、私を彼女達から離れた場所へ連れて行き、前回よりも強い明かりを魔法で生み出します。

 一瞬、目が眩みました。


「さあ、跪け。前回と同じ格好で、だ」


 彼は、興奮した様子で命じます。

 私は感情を消して、淡々とスカートを持ち上げ、跪きました。


 彼は、前回と同じように、私の下着を脱がしました。

 そして、楽しそうに私のお尻を叩きます。

 明かりが強くなっただけでなく、叩く力まで強くなったように感じられました。


 しかし、何回か叩いた時。

 彼は、唐突に手を止めました。

 そして、前回と同じように、私のお尻を撫で始めます。


 少し、様子がおかしい気がしました。

 また、ろくでもないことを思い付いたのでしょうか?


 嫌だという感情は封印します。

 この状況で抵抗しても、非力な私では、彼に敵うはずがありません。

 お尻が痛いと訴えても、中断してくれるかは分からないのです。

 じっとしていて、とにかく早く済ませてくれることを祈りました。


 しかし、彼は、予想よりも早く手を止めます。

 そして、呟くように言いました。


「……スピーシャ」

「何でしょうか?」

「お前……前よりも痩せたか?」

「……」


 彼は、本当に心配そうな声を出しました。

 そのことが、むしろ私の怒りを呼び覚まします。


「御主人様」

「……何だ?」

「ご心配いただけるのでしたら、罰を与えるのは、ここまでにしてくださいませんか?」

「あ、ああ……」


 彼は、気圧された様子で、私のお尻から手を離します。

 そして、私に下着を履かせました。


 立ち上がって、スカートを直します。

 その間、彼は、何と言えば良いのか分からない様子でいました。


 この男……自分が創り出した人格を有する少女や、脅して大人しくしている女に対しては偉そうなのに、従順でない女のことは苦手なのでしょうか?

 信じられないほど情けない男だと思いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ