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きみたちのこと  作者: 乾ソノト
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ブスはおっぱいを揺らすな

 突然だが、本題から逸れようと思う。世界最速の閑話休題かもしれない。シリアスな話がはじまりそうな雰囲気を出しておきながらお恥ずかしい限りだが、もちろんそれなりに理由はある。


 まず、前段を読んでいただいた方にはおわかりの通り、私にとってこの話は、あまり書いていて楽しい内容ではない。家に帰ったら父が死んでいたのだ。良い親ではなかったが、一人の男として父のことを尊敬していた私は、その後しばらく塞ぎこんだ。このあたりの経緯は後に記したいと思うが、暗く重い内容になることは間違いない。


 10年くらい、父のことを書き残したいと思い続けており、ようやく手をつけはじめたものの、やっぱり気が重いのである。


 だからなんだ、さっさと書けというお叱りが聞こえてきそうなものだが、最後までたどり着くためには、フラフラと寄り道でもしないことには心がもちそうにない。もともと文章を書くことは嫌いではないので、暗くなりすぎないよう、愚にもつかない雑記を挟みながら、少しずつ書き進めていこうと考えている。


 というわけで、おっぱいである。男子たるものすべからくおっぱいを愛している。異論、反論を聞く気はない。物が上から下に落ちるように、雨が空から大地に降り注ぐように、原理原則としてそのようにできている。繰り返すが異論の余地はない。


 学生の頃、友人にこう聞かれたことがある。「大きなおっぱいと小さなおっぱい、どちらが好きか」と。私はこう答えた。「大切なのはそれがおっぱいであることで、大きさは関係がない」と。


 今でもその考えは変わっておらず、極端な例をのぞけばあらゆるおっぱいを愛せると自負している。


 ここ最近の傾向として、女性のバストサイズは増大しているらしい。食生活が欧米型になり、何世代か経った結果、平均値が数カップ大きくなっているとのことだ。大変結構なことで、夏場などは思いがけない眼福にあずかることも少なくない。先述の通りサイズにこだわりはないが、日本人女性の全体積に対するおっぱい比率が上がっているわけなので、少子化によるおっぱい率減少を食い止める意味でも有意義なことは間違いない。


 ただし、ブスは良くない。ここ最近の猛暑により、薄着の方が増えている。そしてバストサイズが平均的にあがっている。結果として皆、おっぱいを揺らしているわけであるが、ブスがおっぱいを揺らすことがどうしても許せない。


 おっぱいについては博愛主義者である私が、なぜこうもブスの揺れるおっぱいを憎んでしまうのか、今後も自問自答を繰り返し掘り下げていく必要のあるテーマだが、見たくもないものを見てしまって不愉快、ということなのだろうか。よくわからないが、とにかく良くないのでブスの皆さまには何とかして欲しいと思っている。

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