序章1 家族と魔物
初投稿です。不定期にはなりますが頑張ってかいていきたいと思います!
「『この世界には複数の神がいました。世界を作った創造神マレィファ、そしてその子供たちそれぞれ大なり小なり役割があり神として世界を支えているのです』っと、疲れて寝ちゃったか今日はここまでね。お休みなさいミルキー」
「もう寝ちゃったか、お休みミルキー」
そう言って一人の男の子が眠りについたのを幸せそうに微笑みながら夫婦は部屋の明かりを消したのだった。
「おはよー!あ母さん、お父さん!ねぇ今日もいっぱいお手伝いするね!」
「おはようミルキー、それは嬉しいよありがとう」
「おはようミルキー、お父さんの言うことはちゃんと聞くのよ」
ここは森の中の小さな家、幸せそうな家族の1日が始まった。
「ねぇ、お父さん今日はなにするの?」
「うーん、怪我しちゃった皆の手当てをしたり、畑仕事をしたりかな?」
「わかった!」
「じゃあいこうかミルキー」
そう言った会話を交えながら少年は父親についていき家の横にある畑の横に来ていた。
「皆!でておいで!」
と父親が大きな声で言うと周りの森の中から、様々な魔物たちが出てきたのである。
大きさも種類も様々な魔物が、集まってきた。
ある程度集まってきたのを確認して、父親がもう一度大きな声で魔物たちに語りかけた。
「怪我をした奴はいないか!いたら見てやるから出てこいよー!」
そう言って小さな怪我でも大きな怪我でも魔物たちを一匹一匹魔法を使って直していった。
その間少年は魔物の子供たちと遊んでいるのだった。
こうして一通り魔物たちの怪我を直したあと、この森の主であるフォレストドラゴンが森のなかから顔を出した。
『いつもすまぬな、だがいつも聞いておるが本当にいいのか?魔物の治療などして』
「良いんですよ私も好きでやっていますし、魔族や魔物だって同じ生き物でしょう?それに私はこの森の皆が大好きなのです」
「僕も大好きだよ!」
「こ、こらミルキー!フォレストドラゴン様には敬語をつか、、、」
『いや、いいんじゃよ。こちらも世話になっとるしな。それにしてもお主らは他の人間と違うのじゃな、女神マーティラウトが認めるだけはある。わずかじゃが食い物じゃ畑だけでは果実などは足りぬであろう小柄な魔物たちに集めさせた。では、またな皆帰るぞ』
「ありがとうございます。また、日が14回沈む頃に皆の怪我をみますね!」
「またねー!」
そうしてその後は畑仕事を行ったり、薪割りをしたりして過ごす。それがこの家族の暮らしだった。
ちなみに治療などがないときは森の泉で魚をつったり弓で鳥を狩ったりして、日々を過ごしていた。
この世界には神の定めたルールがあった。魔族や魔物とその他の種族は敵対すると言うものだ。だが神も数多くいる。故にこのルールにあまり納得できてない神もいた、それが女神マーティラウトである。
マーティラウトは力を授けた。力の使い方を間違えないであろう心が優しくそして心の強い家族に力を与えたのである。
それが原因でこの家族たちに悲劇が起こるとは思ってもいなかったのだった。