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マンチカンという生き物をご存じだろうか?

突然変異により生じた短足猫のことである。

奇形であっても骨格に問題は生じず、それ故に動物団体から新品種として認められるに至った一族である。


これは、そんなマンチカンの如き生き様をした人々の半生を綴った話である。



ここは熱帯に属す王国の街の片隅。

下水と香水と香辛料の匂いが停滞し、独特な臭気が外気を漂う。

自治体の貧弱な財政と稚拙な都市計画は短期間に改築を繰り返して道路は継ぎ接ぎだらけになっている。

俺は外人が行き交う繁華街の隅にゴザを敷いて座り込んでいた。これが今日からの俺の仕事だ。

「人生辛いことが多いからな。だから奇形に施しをすることで自分の境遇を一時でも忘れたいんだろう」

ヤクザはそう言うと俺の脇に置いてある小銭入れから大半の金をつかみ出し、命をつなぐための最低限度の金だけ残して歩き去って行った。

俺は、ヤミ金に借りた金が返せなくなり、足を切断されて物乞いにされたのだ。



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