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異世界で第二の人生始めます  作者: ユキサキ
8/22

いざ森林調査! 2

「...........。」


話す隙無し。それもそのはず。

俺の目の前にはーーー


「リア様を先に行かせることなど私には出来ません!」

「いいからここは私に任せろと言っているだろう!」


リアとゴモレスが口喧嘩をしている。

この光景は本日五度目だ。

今いるのは「迷いの森林」の奥深く。


..........

.....

...


俺は、朝の九時ぐらいに目覚めた後、宿で朝食のパンと野菜か何かを食べた。

シャキシャキしていてとてもおいしかった。

どうでもいいか。

んで、買い出しをしようと宿の外に出たらーーー


「おはようございます!カノン殿!!!」


「どうわぁ!」


ゴモレスがいた。

その隣にはリアが。なんだかぶつぶつ言っている。なんだろ?

俺と視線が合って、「フンッ!」と言いながらそっぽを向く。

はふぅ~。いつみても可愛いなぁリアは!

でも何で挨拶なんか?


「あぁ、おはよう...?」


「はい!おはようございます!」


「なぁ、ゴモレスさん...」


「あの!」


「あ、は、はい。」


「私のことは『レース』と呼んでください!親しい人にはそう呼んでもらっているので...。」


そしてポッ!と音が出そうなほど顔を赤らめる。

あぁ~。あれか。これは俺に惚れているな。

俺の圧倒的な強さに一目惚れした的な。

もともとゴモレスは強さを追い求める思考なのか?

攻撃力も(この世界基準で)あんなに高い訳なんだし。

ん?高いのか?俺より低いし。

そもそもこの世界の基準を知らないからな~。


でもなぁ。ゴモレスはお呼びじゃないんだけどな。

俺はリア一筋!

でもまぁ。友達ぐらいまでなら良いか。


「あぁ。分かったよ、レース。」


そう言ってゴモレスの頭を撫でる。


「ふにゃぁぁぁぁぁ...とける~~~~~。

 ハッ!す、すみません、大変お見苦しいところを見せてしまい...。」


.....やべぇ。可愛い。

「ふにゃぁぁぁぁぁ」は反則だろ!?

危ない危ない。あやうくドキッとするところだった。

話を変えなくては。


「どうして俺の所に?」


「あ、はい。すみません。説明をしなくて。

 カノン殿は私を純粋な攻撃力だけで倒しました。カノン殿は相当な実力者だと思います。」

 

「私は認めてないからな!」


リアが大声で言う。

え~。ゴモレスに勝ったらみとめるって言ったじゃん...。


「もう!リア様!.....えーコホン。

 カノン殿はゴブリンが大量発生した事を覚えていますか?」


「あぁ。覚えているよ。」


「それでですね。ゴブリンが大量発生した理由を調査して欲しいと王から直々に依頼をもらいまして。

 私とリア様だけでは危険なのでカノン殿に助けを求めたわけです。」


「はぁ。」


「.....助けてくれますか?」


うっ!そんな上目使いで見ないでぇ!


「.....はい、やらせていただきます。」


これを断れる人はいるのか?

断れたら人ではない。


「本当ですか!?やったぁ!」


その場でガッツポーズをとる。笑顔で。

もういいや。この笑顔が見れたから、何だって手伝おう。


「だから!」


急にリアが叫ぶ。

どうした?


「私はこいつの強さを認めたわけでは無いと言っているだろう!」


あぁ~。そういえばそんなこと言ってたなぁ。

ゴモレスが怒る。


「ですから!私に勝ったら認めると言ったのでしょう!?」


「そうだが...!

 第一、私たちでも調査はできるだろう!」


「王から言われたでしょう!?

 『今回は非常にイレギュラーな事態だからイレギュラーな敵もいるかもよ』と!」


ずいぶんちゃらい王様だな。『かもよ』って何だよ。『かもよ』って。


「私たちは強い!故に助けはいらない!

 仮にゴモレスに勝ったあいつが私たちより強いとしても!

 勝者に助けを求めるなど、我々『鳳凰の翼』がする事ではない!」


「リア様...!」


と二人が言い争っている。俺は蚊帳の外。暇だなぁ~。

空を見ていると、レースがとことこと近づいてくる。


「すみません...。」


「別に気にしてないから良いよ。」


「それでですね...。先ほどの話ですが...。」


「あぁ。」


「『報酬無しだったらいい』と...。」


「ん?別に良いけど?」


瞬間、近くで話を聞いていたリアが驚く。


「貴様、正気か!?

 我々は『鳳凰の翼』だぞ!?その気になれば王すらも動く金も所有している!

 なぜ報酬を得ない!?」


報酬って得るのが普通なのか?まぁいらないけど。


「いらないですよ。

 俺は『ボランティア』をしたいだけですから。」」


「.....そうか。

 その心意気に免じて認めてやらん事もない!」


「ありがとうございます。」


「『貴様』と呼ぶのも疲れたな。名前は何という?」


「カノン。ウタカタ=カノンです。」


「カノンか...。それと。」


そう言って指先をビシッとこちらに向けてくる。


「もう敬語は良い。堅苦しすぎて嫌だ。」


「あ、はい。分かりまし...分かったよ。」


そう言うとリアは満足したかのように笑った。


「うむ!では行くぞ、カノン!」


「はいよ。」


いつ見ても、リアは可愛かった。


..........

.....

...


回想終わり。

今、『迷いの森林』を3人で調査しているのだが...。

あの二人、仲良すぎなんだよな。

いっつも二人で会話していて、すぐに口喧嘩をしだす。

俺はぼっち状態になっている。

べ、別に寂しくなんかねーし。もう慣れてるし。

「ファイクエ」してた時だってNPCといっぱい会話したし。

俺は一人じゃねぇし。


「.....一人なんかじゃねぇよ...。」


そんなつぶやきが漏れた森林調査であった。


_______________________________


「あらかた調査は終わったな。」

「そうですね。後はこの洞窟の奥でしょうか。」


目の前にあるのは、奥が見えない洞窟。

調査の途中で見つけて、一番怪しそうだったから最後に調査しようということになった。


「どう思う?カノン。」


「ん~。多分ここがゴブリン大量発生の原因だと思う。」


「ですね。私もそう思います。」


3人が賛同したので、安全を確保しながら洞窟の奥へと進んで行った。


..........

.....

...


どれほど進んだだろうか。

同じような光景が続く洞窟内にカノンは飽き飽きしはじめた。

もう洞窟の壁が四角に見えるわ。マ○クラか。


「特に目立った点はなかったですね。」

「そうだな。帰るか。」


前でリアとレースが会話している。

だから。話す隙無いんだって。仲良すぎ。

あぁ~。これなら買い出し行ったほうが良かったかもな。


「私、街に帰ったらご飯食べたいです!」


レースがそんなことを言う。

あ。駄目なパターンだコレ。


「うむ。私も食べたいと思っていたんだ。

 よし!みんなで食べにいくぞ!」


リアもそんなことを言う。

だから駄目なんだってそう言うこというのは!


「やめろ二人とも!そんなこと言ったら...!」


突然。

俺たちがいた場所の横の壁が砂煙と共に崩壊する。

砂煙がおさまった。そこには...。

『出番来ました!』と言わんばかりの満面の笑みの巨大ゴブリンが。


「...フラグ立っちゃうぞ~って遅いか.....。」


ご飯を食べるのはもうすこし後になりそうだ。

遅くなりました。すみません...。

これからも一身上の都合により、投稿が遅くなりそうです。

気長に待っていただけるとありがたいです。

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