表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で第二の人生始めます  作者: ユキサキ
5/22

ハジメテ 2

ちょっと長いかな?

俺TUEEEEですよ!今回!

「『王都』っぽい」


王都ラバースーンに着いての第一声がこれだ。

賑わう城下町。

活気溢れる店。

飛び交う声。

想像していた『王都』よりも明るかった。


「いつもこんな調子なんですか?」


アルスネルに問う。


「いやぁ。僕も初めて来たからね。

 だとするとすごいね、これは。」


二人で笑う。


「これからアルスネルさんはどうするんですか?」


「僕は王都に店を出して良いかの申請をしなくちゃいけないから。

 カノン君は適当にぶらぶらしておいでよ。」


「はい。分かりました。」


アルスネルさんと分かれた後、言われた通り、適当にぶらぶらした。

が、お金をあんまり持っていないため、欲しい物があっても買えなかった。

さすがに宿代は自分で出すべきだろう。

しかし、アルスネルさんからもらった1000¥だけで泊まれるだろうか。

今日中にお金を集めなければ。

カノンはそう思い、冒険者ギルト的なものを探すことにした。


............

.......

.....


最初いた場所からそう遠くは無かったが、文字が読めないため、看板を読み取るのに苦労した。

最終的には案内してもらった。受付のお姉さんに。

道中で冒険者になりたい旨を伝えた。


「あなたは冒険者になりたいんですよね?」


「あっはい。」


「でしたら注意事項を読んだ上でここに名前を書いてください。」


やっっっっっべぇぇぇぇぇ!!!!!

字書けねぇよ!?

どうしようどうしよう!?

俺がおろおろしていると、


「文字が書けないのでしたら私が代筆しましょうか?」


「っ!はい!お願いします!」


「フフッ。元気が良いですね!」


その輝くような笑顔にちょっとだけキュンとなった。

あくまでもちょっとだけね。

だって金髪碧眼じゃないもん。


「.....ウタカタ=カノンっと。これでよろしいですか?」


書いた字を俺に見せてくるが綺麗か汚いかなんて分からないので適当に頷いた。

とここで。


「あっ!やっぱりここにいたか!」


聞き慣れた声が。


「アルスネルさん。申請は取れましたか?」


「うん。明日からでも営業していいって。」


「それは良かったですね。」


「カノン君は冒険者になれたかい?」


「今なったところです。」


受付のお姉さんから冒険者ライセンス(?)をもらう。


「『クエスト』の説明は必要ですか?」


「ファイモン」と違うかもしれないから一応聞いておく。


「はい。では説明しますね。

 クエストは依頼を受けてその依頼を達成し、ここ、冒険者ギルドに報告することで報酬がもらえます。

 クエストにはランクが付けられており、冒険者ランクと同じ、もしくはそれ以下のクエストを受けることが出来ます。ここまでよろしいでしょうか?」



良かった。「ファイモン」と大体同じだ。


「はい。」


「では続きを説明しますね。

 先ほどのクエストを受けられる条件ですが、例外があります。

 一つ。ギルドマスターから直々にクエストの依頼をもらった場合、クエストランクに冒険者ランクが達っしていなくても受けることがが出来ます。

 二つ。緊急事態の時、誰でも受けることが出来る、『緊急クエスト』が極稀に張り出されていることがあります。

 このクエストは冒険者様の命の保証は出来ませんのでご了承ください。」


ここもほぼ一緒だ。

試しに聞いてみる。


「ちなみに今緊急クエストは出ていますか?」


「出ているは出ているんですが.....。あなたの冒険者ランクだと難しいというか.....。

 もうクリアされている可能性が.....。」


「一応『誰でも』受けることが出来るんですよね?」


「そっ、そうですが...。」


「話だけでも聞かせてください。」


「.....はい。分かりました。

 王都から西に行った所にある『迷いの森林』から大量のゴブリンが発見されたのです。

 ゴブリンは一体なら弱いのですが、他のゴブリンとの連携がやっかいで。

 二人で苦戦するのに大量発生となると.....。」


「はぁ。」


ゴブリンとか雑魚中の雑魚だろ。

何匹いても変わらないと思うけどな。


「分かりました。受注します。」


「え!?人の話を聞いてましたか!?」


「はい。」


「.....分かりました。もう何も言いません。どうなっても知りません。」


ありゃ。嫌われちゃった。


「ですが、これだけ注意を。

 今、この同じクエストを『鳳凰の翼』が受けているので。そこだけはご注意を。」


ん?何を注意するのか?よく分かんねぇな。


「はい、分かりました.....?」


「はい。では気をつけて行ってらっしゃいませ。」


受付のお姉さんに見送られながら俺はアルスネルさんと共に冒険者ギルドを出て行った。

ここで一旦アルスネルさんと別れる。


「君なら大丈夫だよ!」


と激励をもらう。


「ありがとうございます。行ってきます。」


とアルスネルさんに告げて出発する。

アルスネルさんは手を振ってくれた。

命の恩人+心の恩人にこんな事思うのは失礼だと思うけど。

はぁ~。アルスネルさんが女だったらなぁ~。

もちろん金髪碧眼のエルフだけどね!

_______________________________


王都を出て歩くこと50分。結構歩いたなぁ。

さて。ゴブリンの集団を探すとするか。

ゴブリンはおよそ500匹いるという。対して人間は200人で迎え撃つという。多分勝てると思う。

『迷いの森林』の手前でゴブリンと人間の塊が確認できた。


「人間の方が...確か『鳳凰の翼』だっけ?

 どんな戦い方をするのか見るか。」


俺は1キロほど離れたところで観察することにした。

この世界の人はどのような戦い方をするのだろう。

ゴブリンと人間。その両者が睨み合いを続ける中。

先に仕掛けたのは人間だった。


「全員!突撃ぃぃぃ!」


女の人らしき声がかすかにした後、人間の全員がゴブリン目掛けて突っ込んでいった。

へぇ~。女の人が指揮官なのか。珍しいな。


人が、ウォォォォォ!と声を上げながら武器を構えて突撃して行く。

人間が突撃するのに合わせてゴブリンが突撃を.....

.....しなかった。


「.....何で突撃しないんだろうか。」


カノンはつぶやいた後、その理由に気付く。

まさか、罠か!?


「おい!それは罠だ!」


カノンが声を張り上げるが、1キロも離れているため届かない。

そして.....。


「ぐわぁ!」

「なん...だ!こ..れは...!」


突っ込んでいった人たちが苦しみだす。麻痺式トラップである。

痺れていない者もいるが突然のことに驚いている。

地面に敷いてあったのか!さすがはゴブリン!ずる賢い!

もう統率は取れていない。

慌てる人間達をゴブリン達が嘲笑う。


「ハハハ!バカミタイダ!」

「マンマトヒッカカルナンテ!」

「タイコトナイナイナ!」


「く.くそ...!」

「ここまでか...。」


.....これ本格的にやばいんじゃないか?

しゃぁねぇ。助けに行くか。

カノンは駆けだした。


_______________________________


「ン!?ナンダアレハ!?」


ゴブリンの一匹がそんなこと言う。

それに続き、他のゴブリンも見て、


「ナンナンダ!?アレハ!?」


同じように反応する。

人もそれにつられて見る。

そして、


「なんだ!?あれは!?」


またもや同じような反応をする。

それもそのはずだ。

なぜなら、

・・・・・・・・・・・・・・・・

『風』がこちらに向かっているから!

『風』を視認出来たのも一瞬。

気が付けばその『風』はゴブリンと人の間に立っていた。

その『風』は...


「ふぅ。もうちょっと本気だしてもいいかもな。」


なんてことをつぶやいてみせる。


_______________________________


ふぅ。

格好良かったかな?俺。

ちらっ。と人の方を見てみる。

皆呆然としている。

掴みはオッケーかな。


「皆さん!怪我は無いですか!?」


と声をかける。


「え。あ。はい。」


痺れてない人が答える。

クックック。

驚いているな。そしてまた格好つける。


「後は僕に任せてください!」


瞬間。

『鳳凰の翼』の人員が憤怒の形相で睨んでくる。


「誰が貴様のようなやつに手を借りるか!」

「そうだ!ここは我々に任せろ!このクソガキが!」


キレたい気持ちを抑え。

次の言葉を発する。


「.....それには及びません。

 だって.....。」


「もう倒しましたから。」


「はぁ?何をふざけて.....。」

「.....あれ?ゴブリンは?」


言葉通りにあれだけいたゴブリンが神隠しに遭ったかのように消えていた。


「ゴブリンはどこだ!?」


「ですから。倒しましたって。」


「この後に及んでまだふざけるか!」


「じゃっ。ゴブリン倒したんで。

 俺は帰りますね。」


カノンが地面を蹴る。

それと同時に。

『鳳凰の翼』は。

『風』の正体を否応無く、知ることになる。


ビュオォォォォォン!!!!!


カノンが地面を蹴るのと同時に、風が巻き起こる。


「.............................」


『鳳凰の翼』の誰かが口を開く。


「何だったんだ、いまのは.....?」





今思えば。

このときすでに始まっていたのかもしれない。

カノンの化け物伝説が。


どうだったですか!?

カノンの凄さは少々分かりづらいと思いますが、そのうち分かると思います!

2、3話後ぐらいかな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ