このパーティーで海行ったら最高だよね? 5
お久しぶりです。ユキサキです。
投稿遅れてすみません。すぐに次話投稿します。
噴水は勢いが収まることを知らず、先ほどいた場所、つまりは落ちてきた場所に戻ってきた。
そこには小さな足場に必死に体を寄せ合って落ちないようにしている三人がいた。
その三人は急に現れた噴水に驚いているようだったが、俺たちが現れると喜びの表情を浮かべた。
「カノン殿!それにレース様も!」
「おう。今ちょっくらボス倒したからこの水で上まで昇るぞ。」
カノンが上を指さす。
指さした方向は確かに、大きな穴が空いており、外の光が見えた。
「よく分かりませんが私たちは助かったんですよね!?」
とファロンが涙目で歓喜の声を上げる。
「あぁ。じゃあ俺たちは先に行っているから。」
言葉通り、カノンとリアは噴水に巧みに乗り、地上へと向かった。
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約一時間ぶりの外の光だったが、随分と懐かしく感じた。
「やっと外に出れた...!」
「あぁ。一時はどうなることかと思ったけどな。」
後から来た三者と合流し、温かい雰囲気となる。きっと気温のせいだけじゃないだろう。
遺跡探索に終わりが来たことは誰が見ても明らかだった。
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「あ。これ、忘れてたけど遺跡にいたモンスターが落としました。」
カノンはウェルスに水竜が落とした目玉を渡す。その瞬間、ウェルスさんの顔付きが変わり、子どものような、顔になる。
「ほ、本当か!?それをわたしにくれないだろうか!?」
「良いですけど。」
「よしっ!帰ったら研究するぞっ!」
ウェルスさんの目はキラキラ輝いていた。よほど嬉しかったのだろう。
「今日はパーティーだっ!」
と言ったのはおそらくそのせいだ。
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空には満天の星空。
ジュージュージューと肉が焼ける音がする。
宿の近くにあった海、昨日遊んだ海でバーベキューのようなものをしている。
もといた世界のバーベキューよりも美味しい。
肉をはぐはぐしていると、リアが隣に来た。
「ずいぶんとがっついているな。」
「んん?まぁな。美味しいし。」
「そうか...。」
と沈黙の時間が続く。が、レースとファロンによって破られる。
「カノン殿!これも美味しいですよ!」
「カノンさん!これもこれも!」
「わ、分かったって。食べるから。」
半ば強制的にご飯を食べるカノン。だからこそ知らない。
レースがリアに耳打ちをしていたことを。
「今日の夜、リアの部屋に行くから。」