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どんな形であれ


「どうして博士は?」


「偶然が重なったんだ。そのホテルに利瀬さんと麻里さんが居た事を知っていたのは博士だけだった。その博士はその日、日本にはいなかったんだ。」


「帰って来ても、あの籠城事件で死者が出ているのを知っている人はいない。俺達は捏造された真実しか知らない。警察は二人の犠牲者を出した事を隠し通し、沈黙を守っている。博士が警察を憎んでも仕方がない。」


「俺達警察が二人の人間の存在を消して、無かったことにした。警察が犯した殺人と言われても過言でわないだろうな、、、」

真は呟くそうに言った。


「自分が帰って来て、最愛の人が国から存在を消されて誰も知らないなんて事自分だったら可笑しくなっちまうよ。」

隼人は家族の笑顔を思い浮かべた。


「家族かあ、、、」

真は上を向いて呟いた。


「お前も、結婚したら分かる日が来るさ、、、」

隼人が真の背中を二回叩いた。


隼人は博士が他人だとは思えなかった。どんな形であれ、それも家族を愛してこその行動。家族を取り戻そうとしている博士に、これ以上道を間違えて欲しくない。


隼人は立ち上がった。真が声をかけた。

「おい、何処に行くんだ?」


「まずは、情報収取だ。」

隼人は真を引きずり部屋を後にした。

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