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昨日の電話
もし、これが夢のままだとすると、、、真がここで、、、
「あれ、おかしいな、、、」
いくら待っても真は何も言わない。隼人は振り返って真に言った。
「何で、何も言わないんだ?」
真はきょとんとした顔をして、答えた。
「、、、何の事だ?」
「お前が写真ならアルバムを探せって言ったじゃないか。」
「そんな事言ったっけ?」
真は全く身に覚えがない感じの顔をしていた。
気のせいだったのか、、、
隼人はパソコンの画面に目を落とした。
ピロン
ー(写真)を保存しました。
ー新しい記憶(夢)が追加されました。
今度は夢かよ、、、。
手がかりはどこだろう、、、。隼人はがむしゃらに色んな所にカーソルを合わせてクリックした。隼人は、ハッと思いついた。昨日ゆいと話したことも夢だったとしたら、、、隼人はテーブルの上の携帯をクリックした。
携帯を手に取った。
ー昨日見た夢は本当?それとも悪魔に作られた嘘?
本当か嘘か選んで、ボタンを押してね。
こんな事ってあるのか?まるで俺が妙な夢を見た事を知っているかのような問題。
俺は嘘のボタンを押した。
ピンポーン
音がして、妹の手が人間に戻った。




