ヒントの表すもの
隼人は酔っ払った真を担いで、早々に家路に着いた。家に帰ると、真を布団に寝かせた。隼人はまたパソコンの画面の前に座った。
「さてと、、、」
隼人は手慣れた様子で電源を入れた。
最初は苦手だった事も、こうして毎日続けると出来る様になるもんだな。
自分の成長を感じながらも、ゲームを続けた。
ピロン
ー(写真)を保存しました。
ー新しい記憶(命)が追加されました。
「命って、物じゃないのかよ、、、」
隼人は頭を抱えた。物じゃないだろ、どうやって探せって言うんだよ。命なんて、、、さっきの写真をクリアして、勢いづいたと思ってたのに。
隼人は、さっきの事を思い出した。カーソルを母親に合わせてクリックした。
「助けてくれてありがとう。」
次に妹の方をクリックした。
「お兄ちゃん、怖かったよー」
何回か繰り返してみたが、二人はヒントになりそうな事を何一つ口にしない。
完全に止まってしまった、、、進め方が分からない。何も出来ないまま、隼人はいろんな所をクリックするが何も出てこない。煮詰まった隼人はヒントのボタンをクリックした。
ゲームが進まなくなってしまった時は今まで集めた記憶の話を二人にしてみよう。何か思い出して、ヒントをくれるかも?




