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俺の為のゲーム?
ピンポーン
音がして母親と妹の顔が人間に戻った。
タッタラー
顔が元に戻ったので二人から話が聞くことが出来るようになったよ。
話しかけると、色々教えてくれるかも?
「ほー、変わったゲームだな。」
真に後ろから話しかけられた。
「なあ、真。このゲームって」
隼人は一呼吸置いて続けた。
「俺の為に作られたみたいじゃないか?」
その言葉を聞いて、真は飲んでいたコーヒーを吹き出した。涙目の真は笑いながら言った。
「たまたま、似てるだけだろ?それに刑事で、仕事に集中し過ぎて家庭が壊れたのはお前だけじゃないんだぞ?刑事じゃないにしても、どんな仕事でもそうだ。」
「確かに、、、そうだよな。」
隼人は冷静に考えた。そうだよな、ケーキに桃と苺を入れる人だっている。俺がこうしている間にも離婚している家族もいる。
俺の為だけにゲームが作られる訳ないよな、、、
真が差し入れてくれたコーヒーを飲んだ。ずっとゲームに噛り付いてるからこんな妄想をするんだ。考え過ぎだ。少し頭をリセットさせないと、、、
桔梗博士の事を真に聞いた。




