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君の言う悪魔
「そうかー、そっちもどんずまりか、、、」
隼人はカーソルをいろんな所に合わせてクリックした。
そんな隼人を見て、真が画面を覗きながら言った。
「今何やってんだ?」
「ああ、今写真を探してるんだ。」
隼人は頭を抱えながら答えた。真は不思議そうに画面を指差して、
「写真だったら、アルバムにあるんじゃないか?」
「でも、そんな簡単に、、」
カーソルを合わせてクリックすると、アルバムを開いた。
その中から一枚の写真を手に取った。
その写真にはケーキを前に僕と妹とパパとママが笑顔で写っていた。
ーこの写真が僕ら家族の最後の写真になった。
でも、この写真に写る誰もがこの先は幸せしかないと思っていた。
パパはこの日からあまり家に帰らなくなった。
パパはお前達を食べさせる為に〇〇しているんだと言うようになった。
そんな事言うようになったのはきっと、悪魔のせいなんだ。
悪魔は何を指す?〇に答えを入力してね。
隼人は桃子さん達が出て行った日を思い出した。〇の中はヒントが無くても分かった。俺も口にしたことのある言葉だ、、、
隼人は〇の中に{仕事}と打ち込んだ。




