DVD
干渉に浸りつつも、紙に二人の順位を書いた。
すぐにでもメールを返したかったが、仕事をしなければ、、、桃子さんにメールしたい気持ちを抑え、パソコンの電源を入れた。そして、{最後のスイッチ}を立ち上げた。
「セーブしたところから再開、、、ということは、、、」
隼人はカーソルをテレビに合わせてクリックした。DVDを手に取った。
ー家族全員で海に行ったよ。
浜辺をパパと僕と妹とママで競争したんだ。
僕は〇番で妹は〇番?
〇に入る数字を打ち込んでね。
これは多分妹だろう、、、妹を選択してっと、、、
順番だろ?ヒントが隠されているとすれば並んでいる順番。前から数えて、僕は二番、妹は三番かな?
隼人はOKボタンを押した。
ブッブー
そりゃ、そうか。そんな単純じゃないっか。じゃあ、反対の組み合わせっと、、
ブッブー
やっぱ、無理かー、、、
伸びをした時に、はじめとゆいの徒競走の順位をメモした紙が目に入った。
まさか、、、二人で手を繋いでゴールしていたとしたら、、、
隼人は恐る恐る二つの〇に同じ数字を入れた。
ピンポーン
音がして妹の足が人間に戻った。良かった、正解か。
隼人は二人がどんな理由で同じ順位になったか考え、微笑ましく思った。




