ノートパソコンと思い出
最初は俺が仕事をする為に桃子さんに無理を言って買った最新型のノートパソコン。桃子さんは俺がパソコン欲しいって言ったら
「きっと、使いこなせないから安いの買った方がいいわ。」
って言ってたなー。桃子さんの言う通り俺がパソコンに噛り付いて頑張ったのは最初の一日だけだった。桃子さんにはこうなる事が最初から分かっていたようで、、、
「人間だもん。向き不向きがあるわ。隼人さん一人で何でも出来ちゃったら、私がいる意味なくなっちゃうわ。」
文句も言わず励ましてくれた。
高かった最新型パソコンも、気付くとはじめのおもちゃになっていた。俺が一日中必死でいじっても、使い方が分からなかったのに対してはじめはすぐに自分の物にした。
「最近は、小学校でもパソコンの授業があるって言うし、、、それにはじめは機械とかロボットとか好きじゃない?だから、、、」
桃子さんは落ち込む俺を必死に慰めてくれた。
まずはこのボタンを押して、、、待つ。
しばらく待つとデスクトップ画面が現れた。はじめが好きなキャラクターだろうか?パソコンが使えるとこんな事まで出来るのか、、、
インターネットを開き、人差し指でポチポチ入力を始めた。桃子さんがいない間に恥を忍んで、はじめにゲームのやり方を聞いておいて良かった。
入力を終えてクリックすると、{最後のスイッチ}のゲームが現れた。




