捜査会議
引きずられながら真が尋ねた。
「おい、捜査会議に出席しなくていいのかよ。」
「そんな物、他の奴が代わりに出るだろ。俺は俺の仕事をする。」
「そんな事言ったって、情報が無い事には動きようがないだろう?」
「情報なら、さっきの真の話だけで十分だ。捜査会議でそれ以上の物が得られるとは思わない。」
「お前、優秀だけど、交番勤務だっただろ?捜査はチームワークだからな。お前じゃ無理そうだもんな、、、」
皮肉を言っている真の言葉は、隼人の耳には入っていなかった。
隼人はこうと決めたら、てこでも動かない厄介な男だ。正義感が人一倍強い。
こうなると、誰にも止められない、、、
飽きらめかけたその時、聞き覚えのある声が聞こえた。
「おい、私の監視下で勝手な真似をされると困る。」
真は声のする方に顔を向けた。実玖が隼人の行方に立ちふさがっていた。
隼人は負けじと言い返した。
「俺には時間が無いんです!」
「捜査会議が始まる。」
「そんな事をしている時間は、、」
隼人が言い終わる前に実玖の平手が隼人の右頬にクリーンヒットした。
「私がお前達の責任者だ。捜査会議に出ろ!」
実玖は隼人を怒鳴りつけた。




