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00、よく小説の最初にあるアレ。
ずっと前に頭の中で出来たモノを書いてみる(笑
しかし、内容をそこまで覚えていない。
更新はゆっくり。
多分。
※00話は読まなくても良いと思います。
少年は生まれた時から強者だった。
『強者』でなければならなかった。
少年には確かな才能があった。
少年には地位が約束されていた。
少年には義務があった。
期待に答えなければならなかった。
常に周りの目に晒されていた。
同年代の友達を作る機会もなかった。
外を出歩くこともゆるされなかった。
それらは確かに少年の能力を底上げした。
しかし、それは確かに少年の心を蝕み破壊せんとした。
少年はきっと寂しかったのだろう。
耐えきれなかったのだろう。
その日ーーー
少年、ナキ・××××××は、己の名と僅かな食料を片手に、自らを本当に受け入れてくれる場所を探す旅に出たーーー