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夏生詩集

わかりあえない、を前提に

作者: 夏生

他の子より小柄なことを

気にする息子

小学校一年生

まだまだこれからこれから


あっという間に私より

大きくなってしまうのだから


お母さんって上から聞こえたりして

見上げた私は息子に

ネクタイ曲がってるよ

なんて言ったりして


身体ばっかりでっかくなって

と、愚痴る日はそう遠くないと思う


今は

お母さん、あのね、とコロコロ高い声で

話してくれるけれど


そのうち


おふくろ、なんて低い声で呼ばれたりして

ババアは許さん、私は返事しないから


話してくれるなら、いいけれど

黙って抱えこんでとじこもったら

私は頼りない存在になるだろう


心配するだけの人

何もわかっていない人になるだろう

なると思う、すでになっている


背が小さくても、心が大きければいいんだよ

ほら、お母さん、わかってないだろ?


わかってあげられない、けれど

お母さんはどんなときも君の味方だよ

それだけは念を押しておく


大きくなりたかったら、よく食べて

よく遊んで、よく寝なさい

夢中になるうちに大きくなってしまうから





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― 新着の感想 ―
[一言] 夏生さま うん。うん。よくわかる・・・なんて、思いながら 拝見しました(*^_^*) いくら自分の子供でも、いくら自分の親でも、いくら 自分の夫や妻でも、「分かり合えない」のは当然のこと。…
2013/10/20 16:21 退会済み
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