【練習試合第一戦】白虎学園vs雷鳴轟 4回裏
4回裏の攻撃前
前川久男
「あの速球、打ち崩すのは厳しいから、変化球を狙っていけ」
「「うっす!」」
等々力学
「おい宗太、そろそろブルペンいって作ってこい」
友岡宗太
「はい!」
倉石哲哉
「よっしゃいこーぜ!」
打席に倉石がたつ。
主審
「プレイ」
バシィ
初球ストライクに入るスライダー。
主審
「ストライク!」
熊谷雅之
(友岡はホントにすごいな、10年に1人の逸材だ。)
「どうだ?中国を代表する左腕だけであって素晴らしいだろ!!」
熊谷雅之
「ええ」
おっさんは興奮しながら言う。
熊谷雅之
「高畠さん、あれぐらいの選手はどこも欲しがりますよ。」
熊谷がそう言い切る。
高畠と呼ばれたおじさんは多少顔を歪めたが
高畠
「プロは勿論、メジャーからもスカウトが来てるのはしってるか?」
熊谷雅之
「いまどきは海外からもスカウト来ますから」
熊谷は言い切る。
カキィン
倉石、3球目のスライダーを引っかけてショートゴロ。
倉石哲哉
「ワリィ」
松原正樹
「ドンマイ」
高畠
「今年の白虎、打線はどうなんだ?」
高畠はサングラスを外しながら熊谷に聞く。
熊谷雅之
「まぁまぁですよ。」
高畠
「まぁまぁってさ…」
高畠は軽くため息をつく。
高畠
「あの雷鳴轟にしろ、大阪帝王にしろ同じ千葉の石大青陵、この強力打線のチームにどう立ち向かっていくんだ?」
熊谷雅之
「何も打線が勝負するわけないじゃないですか。」
熊谷はグランドを見ながら言う。
熊谷雅之
「投手が良ければ、打線は封じ込められます。白虎はそういうチームです。」
高畠
「そうか…」
熊谷雅之
「それに投手が良ければ…」
カキィン
打球音が聞こえて2人はグランドを見た。
松原の当たりはレフト前へ、松原はガッツポーズしている。
熊谷雅之
「雷鳴轟。元女子校の新鋭だが甲子園に出場、和泉を中心とした破壊力ある打線が持ち味、投げては左腕エースの友岡がプロ注目。」
1死1塁。
打者は3番平田。
熊谷雅之
「平田、ここで自分の株を上げてみろ。」
グランドの外では、地元の住民に紛れてある3人組が白虎vs雷鳴轟を見ていた。
「ここが今度戦うチームか」
「強いね。」
「うん、東京観光のついでにきてみて正解だったな。」




