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【練習試合第一戦】白虎学園vs雷鳴轟 中原で3アウト

バッターボックスに中原が立つ。


状況は2点ビハインド、2死満塁。


中原海斗

(2ベース打てば同点だ)



中原の腕に自然と力が入る。


勇気はその中原の態度を見逃さなかった。


カキィ


中原海斗

「しまった」


誘い球を歌され


轟誠也

「オーライ」


パシィ


2塁審

「アウト!」


中原海斗

「畜生!」


中原は悔しがる。



平田祥二

「ドンマイドンマイ!」


平田が中原の肩をたたく。


平田祥二

「しかし岡村コーチのおかげでオレたち打撃力向上してるな」


松原正樹

「確かに」






熊谷雅之

「久しぶりじゃないですか藤岡さん」


アロハシャツを着てサングラスをかけているおっさんは熊谷雅之にこういう。


「なんで白学にいるんだ?松学のおまえが?」


熊谷雅之

「別にいいじゃないですか…」


「ったく相変わらず素っ気ないな…」


熊谷雅之

「ってか何すか?昔みたいに勧誘すか?」


熊谷はふてくされた態度でいう。


「まぁそんなところかな?だけどおまえじゃねぇ」


おっさんはある人物に指指す。


熊谷雅之

「…友岡ですか」


「左の速球派はかなり戦力になるんでね」


熊谷雅之

「まぁそうですね」


「そして雷鳴轟の和泉はプロ注目だからな」


熊谷雅之

「相変わらずのスカウト業ですね」


「楽しいからな」


熊谷は呆れたような顔をして


熊谷雅之

「じゃあいいやつ紹介しますよ」


熊谷はある人物に顔を向ける。


熊谷雅之

「今から投げるあの投手。あの投手は素晴らしいですよ」



熊谷が見つめるマウンドには熊谷満がいた。

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