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【練習試合第一戦】白虎学園vs雷鳴轟 とりあえず3回白学の攻撃

松原正樹

「うおっ!」


3回裏白学の攻撃


先頭打者の松原が空振り三振に倒れた。


松原正樹

「変化球、変化球、速球か…」



続く打席に平田が入る。



友岡勇気

(こいつ絶対できるよなぁ)


勇気は平田を警戒していた。


友岡勇気

(こいつなんか和泉と同じ雰囲気をしてるんだよな)


ピシュ



バシィ



主審

「ボール!」


泉野翔

(外角に外れてるスライダーを見逃した)


泉野はサインを出す。


ピシュ


ズバァン


主審

「ストライク!」


平田祥二

「……………」


泉野翔

(なに考えてるんだろ…)


泉野は平田の顔を見るが

平田は真顔でバットを構えてる。


泉野翔

(集中力がすごいな)


さっきの打席でも見せた平田の集中力はすごかった。



次のインコースを襲うスライダーを平田は


カキィン


友岡勇気

「おっと」


勇気の股間を抜けてセンター前に転がる会心の当たりを打った。


前川久男

「続いたぞ!平沢!」


平沢守

「はい!」


打席に平沢が立つ。


泉野翔

(この人は…)


勇気、平沢に対して初球


ピシュ


ズバァン


主審

「ストライク!」



平沢守

(はやっ…)


148kmのストレート


しかし平沢には160km近い速さに感じられる。


平沢守

(球の出どころも見えにくい、厄介なピッチャーだな)


泉野翔

(勇気、インスラ)


友岡勇気

(はいよ)


ピシュ


平沢守

(ウオッ!)



バシィ


主審

「ストライク!」


平沢守

(インコーススライダー…)


泉野翔

「OKナイスボール!」



主審

「ノーボール、ツーストライク…、プレイ!」


平沢守

(一球見るのか?)


勇気がモーションに入る。


平沢守

(これは…)


ピシュ


平沢守

(よしきた!)


カキィ


友岡勇気

「!セカンッ!」


轟誠也

「おぅ!」


セカンド轟が背走するが


川合光一

「轟さん!」


轟誠也

「え?」


轟が走るのを緩めた瞬間


打球は轟と光一の真ん中にポトリ


平田祥二

「よし!」


ハーフリードをとっていた平田は真っ先に2塁へ走る。


川合光一

「すいません」


轟誠也

「なんであそこで声かけるんだよ」


泉野翔

「いいよ!いいよ!ドンマイ!次抑えよう!」


泉野が内外野に声を掛ける。


大原克也

「けん!打てよ!」


平田祥二

「頼みますけんさん!」


藤原健一

「うっせぇなプレッシャーかけんじゃねぇ」


打席には5番藤原。


友岡勇気

(懐が広い、内角を攻めよう)


泉野翔

(内角に)


ピシュ



バシィ


主審

「ストライク!」


平沢守

「けん!インコース!インコース!」


藤原健一

「わかってる」


泉野翔

(スタンスを変えないな…。勇気、またインコースだ)


友岡勇気

(はい)


ピシュ


ズバァン


主審

「ストライク!」


友岡勇気

(あのスタンスよく変えないな…)


藤原健一

(次は…)


勇気がセットポジションに入る。


友岡勇気

(3球勝負!)


ピシュ


球はインコース低めに来る!


藤原のバットは空を斬ると思ったら


カキィン


泉野翔

「セカンッ!」



セカンド轟のグラブに収まり


轟誠也

「要!」


要にトス


要達哉

「はい!」


要はしっかりベースを踏み2アウト

そのまま1塁に送球かと思われたが


平沢が果敢にスラィティングをかける!


要は転倒してボールを落としてしまった。


平沢守

(上手くいった)


平沢は去り際に藤原とハイタッチした。


轟誠也

「大丈夫か?」


轟が要に手を差し伸べる。


要達哉

「大丈夫です」


友岡勇気

(あのスタンスからよく打てたな)


泉野翔

(これで2死1、3塁か)


北条が打席に立つ。


友岡勇気

(確か東京の中学ではかなりのスラッガーだったんだろ?)


ピシュ


カキィ


北条剛

「よし!」


レフト前ヒット


3塁ランナー平田がホームイン


白 2ー5 雷


平田祥二

「ホントに調子が良いなぁ…、夏はスタメンまでいくんじゃないか?」


平田がベンチに戻りながら呟く。


前川久男

「そうだな。だとすると大原はピンチだな」




友岡宗太

(西條悠也か…)



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