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65/82

前川久男。監督室で


ある日の練習試合



3点リード2死2、3塁


バッターは長打が得意な4番打者


マウンドにいるのは



前田正則

(あ~、打たれた~)

対所沢農大戦で初登板。セーブポイントをあげた前田正則だった。


所沢農大戦以来、地道に投げ続け現在3試合8イニング2失点と頑張っている。



ただし



カキィン


前田正則

「センター!」


倉石哲哉

「OK」


パシィ



2塁審

「アウト!」


主審

「ゲームセット!」



前田正則

「よし!」


加藤壮介

「ナイスピッチ!」



今回も含め、その成績は白学より格下の公立高校との戦いによるものだが…




ちなみにオーダーは


①倉石(中)

②中原(ニ)

③熊谷雅(左)

④北条(一)

⑤西條(右)

⑥沖田(三)

⑦前田(投)

⑧加藤(捕)

⑨如月(遊)


2年倉石と加藤以外、全員1年生である。


で試合のスコアは


【対手賀沼】


手 020 010 000|3

白 030 100 20X|6




手賀沼高校はそれなりの高校だが、精々ベスト4が限界の高校である。


前田正則

(ちょっと印象悪いな~。打ち込まれるのは…)


倉石哲哉

「どうした前田!そんな暗い顔をして」



同室の先輩でもある倉石が声をかける。


倉石哲哉

「良い調子じゃないか。逆に自分がそう思うのは良いことだ」

倉石はユニフォームを脱いで鍛え上げられた脚を見せながら前田に話す。


倉石哲哉

「今日は完投したんだから、それだけでも収穫はあったんだ」


前田正則

「はぁ」


倉石哲哉

「よっしゃ!飯だ飯!飯食おうぜ」






監督室では前川監督がメンバー表眺めてた。

夏予選ベンチ入りメンバーの選考である。


予選は20名、甲子園大会は18名のベンチ入りができる。


前川監督はまず予選大会20名のメンバーを考えていた。



前川久男

(シードじゃないウチ1、2回戦あるからまずそこに奥山か藤見を持っていきたい。中堅が出てきたら藤沢や前園も出す。相手にもよるが決勝戦は前園でいきたい)


そぬ考えながら前川監督はある古新聞を取り出す。


【1年生剛腕投手!熊谷雅和くん】


古新聞の千葉欄にデッカく載っている文字が目に入る。



前川久男

「嫌なヤツが出たな…」


前川監督はそうつぶやいた時


プルルル プルルル


電話が鳴った。



前川監督は新聞を机に置くと受話器をとり


前川久男

「もしもし。はい。ああ~はじめまして。……………はい。…はい。練習試合ですね。わかりました。お願いします」


そういって前川監督は受話器を置くと


前川久男

「これでメンバーは決めるか…」



日程表のホワイトボードに書いた名前は


【練習試合・雷鳴轟】


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