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奥山くん

試合は順調に進んで気がつけばもう5回が終わっていた。


スコアは1-0で白学リード



黒田正宏

「ここまでどっちも3安打です」


前川久男

「初回の攻撃で取れたのはやっぱり大きいな」


6回裏


打席には里生台の4番打者五島光孝が立った。


石大青陵の高平並みの体つきには似合わない50M7秒の俊足だ。


打法も俊足とは思わせないゆったりとした神主打法だった。(分かんない人は落合博満、または小笠原道大がやるようなやつ)



奥山大輔

(神主か…)


奥山はセットポジションからクイックに近い状態で投げた。



バシィ



主審

「ストライク!」

きれいにアウトコース低めに決まる。

奥山のコントロールに関してはチーム1の藤沢に負けじと劣らずの性能である。



山田信司

(よぉし。次は)


さらに奥山は変化球もカーブとスライダーを持っている。


球速が140前後にうまい具合にカーブやスライダーの100前後の球を投げるから


五島光孝

「おわっ」


バシィ


主審

「ストライク!」


インコース低めにボールからギリギリ入るスライダーを投げる。


山田信司

(本当にコイツのコントロールは凄いな。フォームも綺麗だし)


奥山は軸足をしっかり踏み入れ絶妙な体重移動で左足を踏み込む。

しかもそろばんをやっていて珠算検定2級の持ち主だ。

それによってリリース時に独特な回転がかかり、尚且つ力が前にいくため



五島光孝

「うおっ!」


バシィ


主審

「ストライクバッターアウト!」


キレ味の良い速球が投げられるのだった。


五島はここまで2三振。

持ち前の俊足を生かせてなかった。


五島はネクストで待機していた谷に軽く声をかける。


五島光孝

「あの投手。さっきまでのヤツとは違うで。手元でかなり伸びる」


谷浩大

「わかった」


5番谷が打席に立つ。



S●●

B●

O●


奥山大輔

「ふしっ」


ガギィ


谷浩大

「う゛…」


谷の打球は松原が捌いた。


1塁審

「アウト!」


続く川端もピッチャーフライに打ち取りチェンジ。



山田信司

「ナイスピッチ!奥山!」






その頃、グラウンドの外では



「ずいぶんシケた試合やってるじゃないか」


前川久男

「いや~。面目ないです」


ある1人の男性が来ていた。

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