里生台高校戦は手短に
それで長くなっても知らんわ
GW最終日。
大阪から遠征できた里生台高校との練習試合。
前川久男
「いいか。相手は常勝になりつつある高校だ。気を抜くな。所沢農大よりランクは上だからな」
「「うぃっす!」」
グラウンドでは1年生補欠部員がグラウンド整備していた。
その隣りで両チームの選手達がウォーミングアップをする。
白学の先発は藤沢だった。
山田を座らせて投球練習をする。
バシィ
藤沢明
「よしっ!」
山田信司
「ナイスピッチ!」
石毛彬
「前川さん今日はよろしくお願いします」
前川監督のもとに里生台の石毛監督が来る。
前川久男
「あぁ、こちらこそ」
石毛彬
「ウチらも今年こそ甲子園に行きたいと考えてますんで。お互い夏は頑張りましょう」
前川久男
「はぁ」
石毛彬
「もう近年は帝王やったり大阪桐墾に阻まれて甲子園に行けない状況なんですわ。それはオタクも」
前川久男
「まぁそうですね」
石毛彬
「ははは。これは失敬」
前川久男
(こいつ本当に俺と同期か?)
そのあと試合開始まで30分間前川監督は石毛の話しに付き合った。
主審
「お互いに礼!」
「「お願いします!」」
山田信司
「よぅし。円陣を組むぞ」
山田を中心に白学ナインは円陣を組む。
先攻白学のため里生台の投手が投球練習をしている。
山田信司
「あいつの速球は、高めに外れる時がある。それを狙え」
「「ウィッス」」
山田信司
「相手は新鋭の強豪校。かなりの強敵だが、やりがいはある。しまってゆくぞぉ!!」
「「おおっ!!!」」
山田の気合いのかけ声でナインはベンチに戻り
山田信司
「竹岡初回からいったれ!」
竹岡優
「ウィッス!」
里生台高校の投手は宮本大介という。
140km後半のストレートを武器にする投手だ。
キャッチャーは中嶋智。強肩だ。
ピシュ
竹岡優
「ウオオッ!」
カキィン
宮本大介
「セカンッ!」
セカンド本屋敷博嗣は果敢に打球に食らいつくが、打球は1、2塁間を抜けた。
山田信司
「ナイスヒット!」
松原正樹
「ったく。上手い右打ちだぜ」
打席に松原が立つ。
松原正樹
「そういうセコいヒットは2番打者がやるもんだろ」
コォン
松原が3塁線に絶妙なバントをする。
しかし宮本も冷静に追いかけて
中嶋智
「ボール1!」
宮本大介
「OK!」
1塁アウト。
1死2塁
石毛彬
「よっしゃおまえらええぞ」
前川久男
(やっぱり大阪で強豪と名乗ってるだけあるな)
大原克也
「っしゃす!」
3番大原
中嶋智
(めちゃくちゃ打つ気満々やな)
S●●
B●
O●
ファールで大原は粘るが
中嶋智
(これでしまいや)
ピシュ
大原克也
(緩い!)
大原はバットを振りに行くが
ブゥン
大原克也
「なっ」
主審
「ストライクバッターアウト!」
大原克也
「なっ…」
山田信司
「フォークか…」
中嶋智
「ナイスピッチ!」
大原克也
「まじかあ…」
大原はバットで頭を叩きながら戻る。(バットの先でコンコンするだけ)
平沢守
「2死2塁か…」
平沢はバットを構えた。
前川久男
(なんで平田じゃなく平沢を4番にしてるかと言えば…)
ピシュ
バシィ
主審
「ボール!」
前川久男
(打率や出塁率は確かに平田の方がいい)
ピシュ
バシィ
主審
「ストライク!」
前川久男
(得点圏における打率とかを考えると)
ピシュ
カキィン
前川久男
(平沢の方が圧倒的に良いんだよな)
打球は左中間に飛ぶ。
センターの蓑田は急いで打球を追う。
蓑田修
「フェンスに当たるか…」
ガシャン
蓑田修
「当たった」
蓑田はフェンスに当たった球を捕球すると急いで二塁に投げる。
竹岡は既にホームを踏んでいた。
平沢は二塁セーフ。
平沢守
「よっしゃ」
前川久男
「平沢はパワーに頼らず堅実に当てにいってくれるからありがたい」
続く藤原が三ゴロでチェンジ。
関西弁書きづらい(>_<)




