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GWになり

5月初旬。


世間はGWでみんなお休みムードだった。


白学も例外なくオフ日が設けられ、帰省するものや遊ぶもの。自主練に励むものがいた。


ちなみに熊谷満は雅之コーチのもと特訓を続けていた。


熊谷満

「ふしっ!」



ズバァン



熊谷雅之

「まだまだぁ!今日は300球投げさすからな!」


熊谷満

「ウィッス!」



前川久男

(頑張ってるな…)


そのようすを前川久男監督は覗いていた。


前川久男

(これで熊谷も先発に加われたら夏はいけるかもな)


ここでこの世界の千葉県高校野球事情を見てみよう。


まずは石大青陵高校。

ここが優勝候補と言われてる。

高平、後藤、土谷の強力クリーンアップを筆頭にエース金城の大黒柱で2年連続甲子園出場を目指す。


そしてその石大青陵の対抗馬としてまず楢志田高校。


エースの遠藤や中山の投手陣は白学に負けない厚さだが今年は主砲田口(2年)がケガをしてるためこの穴をどう埋めるか


そして白虎学園。

前園、藤沢、奥山の強硬たる投手陣は勿論。竹岡、松原の2年生1、2番コンビに平田、大原などの中距離打者が揃ってるだけに今年は3年ぶりの甲子園がいけるかもしれない。


松戸学園高校。かつては「松学倒せるもの全国制す」と呼ばれた高校の名門復活を掲げる。未登場だが白学にとっては因縁の相手。今年は川尻をエースとし打撃陣も1年桜井が練習試合などで本塁打を量産してるのこと。7年ぶりの全国制覇に向ける。


前川久男

(この4校のうちウチがもっとも警戒したいのは松学だな。今年の松学は7年前を思い出す…)


前川監督が監督室で物思いにふけっていると


コンコン


前川久男

「どうぞ」


安藤義男

「入るよ」


ノックをして安藤部長が入ってきた。


安藤義男

「さっき松学と大阪帝王の試合見てきたぞ」


安藤部長は肩からかけてあったバックからビデオを取り出した。


そして大阪帝王とは大阪帝王学園の事で去年の甲子園の覇者である。(詳しくはマフジーさんの本編で)


前川久男

「どうだった?やっぱり帝王の勝ちか?」


前川はさほど興味無さそうに聞くが


安藤義男

「そうなんだが。まぁ見てくれ」


安藤部長は監督室のカーテンを閉めてビデオを起動させた。



試合は帝王ペースかと前川監督は予想したが


前川久男

「なんだと…?」


前川監督は眼を疑った。


帝王の打者が次々と倒れていく。


前川久男

「あの帝王が…」


続く打者も三振。


松学のピッチャーがガッツポーズをしてる。


前川久男

「あの球、軽く150は超えてるだろ…」


前川監督は目を丸くした。


試合は不運なエラーと不運なヒットでなんとか帝王が1ー0で勝ったが、松学のヒット数8本に対して帝王は3本だった。


挨拶したあと帝王の打者は青ざめている。


前川久男

「こいつここまでだったとは……」


熊谷雅之

「本当ですね。叔父として嬉しいです」


前川久男

「うわっ!?」


どこから入ってきたのか、熊谷雅之もみていた。


安藤義男

「中学の時から気にしてはいたが、まさかこんなに早く才能が開花するとは…」


熊谷雅之

「そうですね。」


松学の投手の名は熊谷雅和。まだ1年生の雅之の甥っ子であり満、雅昭の従兄弟だった。






熊谷満

「あれ?父さんって何人兄弟だっけ?」


熊谷雅昭

「4人兄弟。俺と兄貴のオヤジが次男で今日名前だけ出た雅和のオヤジが長男。雅之おじさんは三男」


熊谷満

「四男は?」


熊谷雅昭

「これからでるけど覚えなくていいと思う」


熊谷満

「っつかこの熊谷ファミリーどんだけいるんだよ」


熊谷雅昭

「四男の政秀おじさんで終了だよ。てかもともと個人的な趣味で書いていた野球一家にどんどん付け足した結果だもん」


熊谷雅之

「原案は処女作で書いた熊谷3兄弟。そこから発展させたのがこの作品の熊谷家だから。ちなみにもともとは雅和が主人公の高校野球小説をやりたかったとか」


阪神政虎

「すいませんね。みんなの名前のモデルは分かる人には分かりますよ」※ヒント=千葉県生まれの野球選手

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