もう１人の主人公
最初に
本作は実在高校をモチーフにした高校名を使用しておりますが。それは別の高校です。（実在地名を使ったりしてますが、それも同じです）
また、マーキー・F・ジョーイさん及び煌さんの作品には出ないキャラが出ますがあくまでも私が勝手に出しているだけなのでマーキー・F・ジョーイさん、煌さんの作品に出る可能性は０に近いです。
そこを踏まえた上で本作をお楽しみください。
尚、私はどうも関西の人のイメージがあるようですが、私は千葉県民です。
白虎ナイン
「ありがとうございました!!」
パチパチパチパチ
勝利した白虎ナインが、スタンドに挨拶してるなか。
スタンドにはある人物がいた。
葛城良太
「なるほど…」
葛城良太。プロ野球のスカウトマンだ。
葛城良太
（５回2/3失点４自責５だが、序盤のストレートのノビは良かった。穫るとしたら２、３位くらいかな？）
安藤敬介
「よぅ良ちゃん」
葛城が考えこんでいるところにいきなりおっさん話しかけてきた。
葛城良太
「あ、安藤さん…」
安藤敬介
「おぅ！前園を見にきたのか？」
葛城良太
「今夏注目投手ですからね…」
安藤敬介
「白虎はどうよ？甲子園行けそうか？」
葛城良太
「いけると思いますけど…」
安藤敬介
「戦国千葉だもんな…」
葛城良太
「はい」
実際もそうだが、千葉県は近年。新鋭校と古豪が激しく競うあうようになった。
例えば専大松戸
ここは数年前、あまり野球では話題にならなかった高校だが監督に茨城の強豪常総学院の元監督。持丸修一氏が就任してから一気に強くなり、2012年県大会ではベスト４に躍り出た。
もしも専大松戸が甲子園に出れば、東葛地区からは柏陵以来となる(笑)
さて、そんな千葉県高校野球事情はさておいて
葛城良太
「新鋭として中央総合製作学園。千葉九十九里浜学園。三階堂。古豪は白虎学園に松戸学園に楢士田、銚子海洋。
東都大付属に石大青陵がありますからね」
安藤敬介
「大変だな」
葛城良太
「安藤さんはどこ応援しますか？」
安藤敬介
「三階堂。」
葛城良太
「なぜ？」
安藤敬介
「プロ注目の身長１９０cm左腕三谷がいるし、チアリーダーが可愛いから(笑)」
葛城良太
「安藤さん…」
安藤敬介
「俺の地区、九州地区は、まず福岡の西福岡学園大付属北九州高校。熊本は阿蘇北高校。佐賀は明宝に鹿児島は桜島大根学園に沖縄の興東に宮崎の日向牛学園そして…」
葛城良太
「そして？」
安藤敬介
「長崎の新寺学園と御影第一かな？」
葛城良太
「なんですかそれ？聞いた事ないっす」
安藤敬介
「関東しか回らない君は知らないだろうけどそれなりな学校だぞ」
葛城良太
「ほぅ」
安藤敬介
「特に御影の３羽ガラス！」
葛城良太
「川口和久、井川慶、能見篤史ですか？」
安藤敬介
「それは一時期話題になった関西の三羽ガラス…」
葛城良太
「じゃあ富田勝、山本浩二、田淵幸一」
安藤敬介
「それは法大三羽ガラス…」
葛城良太
「杉浦忠、長嶋茂雄、本屋敷錦吾」
安藤敬介
「それは立教三羽ガラス…ネタが分かりづらいわ!!」
葛城良太
「じゃあ誰です？」
安藤敬介
「飯島輝也、満月仁念、十五夜護の３人や」
そう聞くと葛城はすかさずメモを取り出して
葛城良太
「えっと…」
御影三羽ガラスを探す。
葛城良太
「あ、一応他エリアの候補選手欄に入ってあります。」
安藤敬介
「おまえの球団、九州は誰が担当だ？」
葛城良太
「えっと、水橋さんです」
安藤敬介
「あいつか…」
葛城良太
「はい」
安藤敬介
「あいつ目のつけどころがおかしいからな…」
葛城良太
「もっぱら福岡しか見てませんよ」
安藤敬介
「水橋が注目してんのは誰や？」
葛城良太
「確か長崎・出島大の小野寺雄太郎投手」
安藤敬介
「あいつかよ…。社会人でも使えねぇぞ」
葛城良太
「そうなんですか」
安藤敬介
「九州で大学見るなら、長崎ハウステンボス大学の高橋を見るべきだ」
そう言って安藤は席を立ち
安藤敬介
「じゃあ俺は球団に報告しないといけないからまたな」
そう言って立ち去ろうとした。
葛城良太
「安藤さん！」
安藤敬介
「なんだ？」
葛城良太
「またプロに戻ってきてくださいよ！安藤さんはアマチュアのスカウトやってる人じゃないです！」
安藤敬介
「それはどうかな？栄養費問題を起こした俺が今更球団に戻れるとでも？」
葛城良太
「安藤さんなら戻ってくると信じてますよ！」
安藤敬介
「………は」
安藤は去っていった。
葛城良太
（そういえば、広島に確か雷鳴轟学園っていう高校名があったな…）
